2017 Fiscal Year Research-status Report
音響資源調査のための漁船向け"3 in 1" 広帯域送受波器設計手法の開発
Project/Area Number |
17K19303
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Research Institution | Fisheries Research and Education Agency |
Principal Investigator |
澤田 浩一 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産工学研究所, グループ長 (30372080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向井 徹 北海道大学, 水産科学研究院, 教授 (60209971)
松裏 知彦 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産工学研究所, 研究員 (70735894)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 送受波器 |
Outline of Annual Research Achievements |
北海道では漁業が盛んなため,魚群探知機を使用する北海道での漁業種について検討した。北海道では,刺網,延縄,巻網,沖底などで魚群探知機が使われており,漁業種と場所,体長魚種と魚の分布深度をまとめた。この中から,比較的規模の大きく漁船数も多い,太平洋のイワシ類,サバ類などを対象とした旋網漁業をターゲットとし,探知距離を250 mとした。体長や魚種推定に重要な、一尾当たりの音響反射強度をい示すターゲットストレングス(以下、TSと略)について、体長15cmに相当するTSが-42dBの魚を距離250mで探知可能とすることを設計条件とした。また、送受波器の指向性による音響反射の変動が少なく、音響ビームの広い(探知範囲が広い)低周波でエコー積分を行い,ビームの鋭い70 kHzで単体エコー検出と1尾あたりの音響反射強度の計算を行うことを想定し,送受波器の振動子数を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目は,対象漁業種に応じた送受波器の仕様作成であり,順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
素子数決定後に,送受波器の性能を決定する最適な音響振動子の配列を計算で求め,既存の送受波器に組み込み,性能評価を実施する。
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Causes of Carryover |
北海道での打ち合わせを想定していたが,別件で会う機会ができたため,旅費の使用がなくなった。次年度の素子購入に充てる予定である。
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