2017 Fiscal Year Research-status Report
CRISPRを用いた哺乳細胞あるいは動物における感染検知システムの構築
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17K19395
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹田 潤二 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50163407)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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Keywords | CRISPR / アダプテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
細菌は外来由来病原体などに感染した際に、断片化された病原体DNAの一部を宿主である細菌ゲノムのCRISPR遺伝子座にまず取り込む(アダプテーション)。本研究ではそのアダプテーションを動物細胞に応用し、感染感知システムを構築しようとするものである。まず、CRISPR遺伝子座を有するプラスミドを構築した。このプラスミドがアダプテーションのレシピエントとして有効かどうかを 次に確認した。試験会内でCas1-2のtranscription-translationを起こし、レシピエントプラスミドとドナーオリゴを添加すると、アダプテーションが観察された。すなわち、レシピエントプラスミドは有効に作用する事が確認された。 そこで、哺乳細胞内でも同様の反応が起きているかどうかを解析する実験を行なった。レシピエントプラスミド、Cas1, Cas2, ドナーオリゴにくわえてアダプターション反応に必要と思われる因子を添加して現在解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アダプテーション反応に必要と思われる因子はすべて哺乳細胞に最適化することは終了している。 現在、哺乳細胞でどれくらいの頻度でアダプテーションが起きているかを次世代シークエンスで確認する実験の準備をしている所である。
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Strategy for Future Research Activity |
アダプテーションが起きているのであれば、CRISPR遺伝子座は増大しているはずなので、その領域をPCRにて特異的に増幅し次世代シークエンスで解析する予定である。
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