2019 Fiscal Year Research-status Report
Neuronal basis underlying evolution of novel behavior
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17K19421
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松尾 隆嗣 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (70301223)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | テナガショウジョウバエ / Drosophila prolongata |
Outline of Annual Research Achievements |
テナガショウジョウバエだけで獲得された新奇求愛行動であるleg vibrationを行う際に使用されている神経回路を明らかにするために、脚の動きを制御する運動プログラムが存在する胸部神経節においてカルシウムイメージングを行おうとしている。昨年度までに、この実験に使用するnSyb-Gal4系統(汎神経系で発現)とUAS-GCaMP6系統を作成することができた。また、これらの系統が正しく動作していることも確認できている。今年度は実際にこれらの系統を使ってleg vibration時の胸部神経節での神経活動を観察しようとしているが、装置へのマウントの方法に問題があり、装置上でテナガショウジョウバエにleg vibrationを行わせることができていない。また飼育資材の調達に関してトラブルがあり、実験に必要な数の試料を準備できない期間が長く続いたため、この問題の解決に遅れが生じている。 一方、神経活動と動作の間の関連づけを精密に行うためには、テナガショウジョウバエの画像データからleg vibrationを認識する技術も必要になる。そのため、Deep learningを用いた求愛行動の自動解析システムの構築にも着手した。これまでに、メスを固定した状態での求愛行動、およびオス2匹の間での闘争行動を撮影した動画から自動的に行動を検出し、アノーテーションを行うことに成功している。この技術を用いれば、単純歩行の中からleg vibrationを自動的に認識することが可能になる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
テナガショウジョウバエの飼育に使用する容器が、輸入元の受注システムの不具合により発注を受け付けなくなったことにより一時購入できなくなり、テナガショウジョウバエを増やせなくなったため実験に回すことのできる数が足りなくなった。研究遂行上、飼育には当該飼育容器が不可欠であり、資材の供給が回復した後にテナガショウジョウバエを増やし直したため研究の遂行に遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を1年延長し、引き続き装置上でテナガショウジョウバエにleg vibrationを行わせるための条件設定を行う。これに際し、同様の装置を使用した経験を持つ研究者の協力を仰ぎ、装置へのマウント方法などについてアドバイスを得る予定である。
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Causes of Carryover |
テナガショウジョウバエの飼育に使用する容器が、輸入元の受注システムの不具合により発注を受け付けなくなったことにより一時購入できなくなり、テナガショウジョウバエを増やせなくなったため実験に回すことのできる数が足りなくなった。研究遂行上、飼育には当該飼育容器が不可欠であり、資材の供給が回復した後にテナガショウジョウバエを増やし直したため研究の遂行に遅延が生じた。
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Research Products
(6 results)