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2019 Fiscal Year Annual Research Report

Studies on development of novel asymmetric organocatalysts and oligonucleotide-recognition probes based on natural alkaloid

Research Project

Project/Area Number 17K19474
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

高山 廣光  千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (90171561)

Project Period (FY) 2017-06-30 – 2020-03-31
Keywordsアルカロイド / 機能性分子 / 有機不斉触媒 / 分子認識
Outline of Annual Research Achievements

課題1「新規有機不斉触媒の開発と応用研究」に関しては、天然物(+)―カリカンチンを用い、以下の触媒的不斉反応を検討した。オキシインドール誘導体に対するニトロエチレンを用いた不斉マイケル付加、アゾ化合物を用いた不斉アミノ化反応を検討した。まず、(+)―カリカンチンを用いて不斉アミノ化反応を検討した。0.2等量のカリカンチン存在下、アゾ化合物を作用させると27%eeではあるが光学活性な付加体を得た。次に、ニトロエチレンとのMichael反応について検討した。-70℃にて0.2等量のカリカンチンと安息香酸の存在下ニトロエチレンを反応させたところ22%eeではあるが不斉を発現することがわかった。次に不斉収率の向上を目指し、カリカンチンの窒素原子近傍を種々化学修飾し、それらを用いて再度マイケル付加及びアミノ化を検討することとした。各種誘導体の中で、C7位を化学修飾した誘導体は不斉収率が41% eeまで向上したことから、ベンゼン環上のC7位に化学修飾を施すことによる不斉収率向上の可能性を見出した。合成したマイケル付加体の主エナンチオマーの絶対立体を決定すべく、スピロラクタム体への誘導化を行った。合成品のCDスペクトルを、DFT計算によって算出した(R)体のCDスペクトルと比較したところ、スピロ位の絶対立体配置をRと推定できた。これにより、不斉誘導の反応機構を考察した。
課題2「DNA内の特定配列オリゴヌクレオチドのワトソン―クリック塩基を特異的に認識する機能性分子の創製」のため、カリカンチンのベンゼン環上に、水素結合に関与すると考えられるアミノ基の導入を試みたが、目的化合物の合成に成功していない。

Remarks

生体機能性分子研究室 千葉大学大学院 薬学研究院
http://www.p.chiba-u.jp/lab/skb/index.html

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] (+)-カリカンチンを用いた新規有機不斉触媒の開発研究2020

    • Author(s)
      山西恭輔、小暮紀行、北島満里子、高山廣光
    • Organizer
      日本薬学会第140年会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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