2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of novel mechanism to discriminate intracellular membranes using Toxoplasma gondii
Project/Area Number |
17K19556
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 雅裕 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00444521)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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Keywords | トキソプラズマ / 寄生胞膜 / インターフェロン |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに同定した遺伝子の欠損MEFに、グラム陰性細菌であるサルモネラ菌及びシトロバクター菌を感染させ、それらが形成する病原体含有膜のユビキチン化及びGBP/IRGの動員率についても検討し、ユビキチン及びGBP/IRG標的タンパク質が病原体含有膜に一般的に存在するのかを検討した。また生体レベルでの細胞内自己・非自己決定因子の宿主免疫応答での重要性を検討する目的で、遺伝子欠損マウスにトキソプラズマ原虫、サルモネラ菌またはシトロバクター菌を感染させ、生存率の測定、ルシフェラーゼ発現病原体の使用による時空間的な感染の拡散について生体イメージング装置を用いて測定、血清中のTNF-α, IL-6, IL-12やIL-1をELISA法で測定、各臓器における病原体数の測定などを行って判定した。遺伝子欠損マウスは、サルモネラ菌感染またはデキストラン硫酸(DSS)を経口投与し腸炎を起こし、野生型マウスとの間で臨床的スコア(組織学的検査・所見的検査)や体重減少率、生存率の比較を行った。またサルモネラ菌やシトロバクター菌などは、細胞内においてリポ多糖(LPS)誘導性のインフラマソームの活性化を引き起こしIL-1の産生を誘導する。サルモネラ菌感染またはDSS誘導性腸炎において腸管破砕液または腸管自然免疫担当細胞でのIL-1の産生を測定し、炎症性腸疾患と細胞内膜自己・非自己決定因子が関連するかを検討した結果、同定された遺伝子がトキソプラズマの寄生胞膜を認識しうることが示唆された。
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