2017 Fiscal Year Research-status Report
Search for novel Lgr5 ligands and receptor of Reg4
Project/Area Number |
17K19584
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川崎 善博 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (10376642)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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Keywords | Lgr5 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らはLgr5(GPCRの一種:Leucine-rich repeat-containing G-protein coupled receptor 5)とその関連分子であるReg4(増殖因子の一種:regenerating islet derived protein 4)が大腸癌細胞株の造腫瘍性に必須の役割を果たしていることを明らかにしてきた。Lgr5のリガンドは増殖因子Rspo(R-spondin)であることが知られているが、申請者らは R-spondin以外の新たなLgr5リガンドが存在していることを示唆する予備的な結果を得ていた。そこで本研究では、Lgr5新規リガンドとReg4受容体の同定に挑戦し、大腸癌の新たな診断法や分子標的治療法開発の為の足掛かりを得ることを目的としている。大腸菌で発現させたGSTを融合したLgr5(細胞外領域のみ)(GST-Lgr5-Ex)蛋白質は難溶性であった。大腸菌からの蛋白質調整法について様々な条件検討を行った結果、本年度はGST-Lgr5-Exを効率良く精製することに成功した。現在は、Glutathione-Sepharoseに結合したGST-Lgr5-Exをbaitとして、細胞培養液からアフィニティークロマトグラフィーによって結合蛋白質の回収を行っている。今後、得られた産物についてはLC-MS/MS分析によって分子の同定を試みる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究によって、Lgr5の新規リガンドを細胞培養液から単離するための材料作り一式が完了した。研究は概ね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度までの研究を継続し発展させる。
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Causes of Carryover |
思いの外、タンパク質の精製条件検討に時間を要した為。 前年度購入予定の試薬を今年度購入。
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Research Products
(3 results)