2018 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of mechanisms of prionoid conversion of alpha-synuclein by imaging mass spectrometry
Project/Area Number |
17K19658
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
永井 義隆 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (60335354)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 脳神経疾患 / 蛋白質 / 脂質 / 分析科学 / 質量顕微鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、パーキンソン病(PD)、レビー小体型認知症(DLB)、多系統委縮症(MSA)などのシヌクレイノパチーにおけるαSynの凝集・プリオノイド化の誘因として脂質に着目し、αSynのプリオノイド化、脳内伝播メカニズムを解明することを目的として、以下の研究を行った。 1)質量分析イメージングを用いたレビー小体に蓄積する脂質成分の同定 シヌクレイノパチー患者脳内のレビー小体において、αSynと共に蓄積している脂質成分を同定することを目的として、連携研究者の瀬藤光利博士との共同研究にて、PD、MSA患者脳凍結切片の質量分析イメージング解析を試みた。しかしながら、空間解像度が十分ではなく、レビー小体周辺に蓄積する脂質の同定は困難であった。 2)αSynのプリオノイド化を規定する生体内脂質の同定 αSynの生体内における動態を可視化するために、新規のレポーターショウジョウバエの作成を行った。様々な組織特異的特異的GAL4ドライバー系統とαSynA53T-mCherryを発現するドナーショウジョウバエとの交配を行ったところ、いずれのGAL4ドライバー系統でもアクセプター側のαSyn-GFPの明らかな凝集体形成は認めなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質量分析イメージング解析の空間解像度が十分ではなく、レビー小体周辺に限定した解析が困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
質量分析イメージング解析については、レビー小体に限定せずに、様々な脳部位ごとのイメージング解析か、もしくは脳部位ごとのライセートを用いた生化学的な質量分析解析に変更することを検討する。 αSyn伝播レポーターショウジョウバエについては、アクセプター側をGFPを融合しないαSyn単独へ変更することを検討する。
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Causes of Carryover |
質量分析イメージング解析が、当初の予定通りに進まなかった。凍結脳切片標本を用いて、再度様々な脳部位についての質量分析イメージング解析を行う。
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Research Products
(12 results)
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[Presentation] Establishment of slowly progressive Parkinson's disease marmoset model by α-synuclein fibril injection.2018
Author(s)
Yabumoto T., Baba K., Hayakawa H., Yoshida F., Uehara T., Nakatani R., Ikenaka K., Tsuda H., Nagano S., Nagai Y., Hamanaka H., Hirata M., Mochizuki H.
Organizer
The 143rd Annual Meeting of the American Neurological Association
Int'l Joint Research
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