2018 Fiscal Year Research-status Report
Visualizing the olfactory map with diffusion tensor imaging: Development of an objective olfactory test method
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17K19735
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
鄭 雅誠 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (50792272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 ジェイムス洋尚 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90338020)
栗原 渉 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90826926)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 嗅神経分布 / トラクトグラフィー / 高磁場MRI機 / 拡散テンソルイメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
鼻腔内の神経線維の分布とその評価のためのトラクトグラフィーの可能性について、平成29年度の研究結果をまとめて、平成30年4月のロンドンで開催されたEuropean Rhinologic Society及びThe International Symposium on Infection and Allergy of the Noseにて発表した(口頭発表)。 ヒト献体を用いたトラクトグラフィーの実施結果を検証するため検体の組織標本作成と免疫染色による神経線維の確認を実施した。しかしながら固定状態が悪いためか、切片作成や染色方法が悪いためか十分に神経線維の陽性染色所見が得られず、また神経線維の連続性やトラクトグラフィーの描出結果の一致性を確認するのは困難であった。ヒト献体での組織評価には限界があると考えたため、良好な標本が作製できるマーモセットにおいてトラクトグラフィー後に組織検体の評価と神経線維の免疫染色を実施して確認する方針とした。 ヒト献体にて確立したトラクトグラフィーの手法をマーモセットに応用するため、マーモセットの複数検体に対してトラクトグラフィーの実施を行い、描出可能であることを確認した。ヒト献体の結果と同様、鼻中隔側の線維と鼻甲介側の線維があり、前方の嗅糸から後方の嗅糸に向かうに連れて、鼻腔内への神経線維の分布も前方から後方へと描出されていた。描出範囲については個体差があり、撮影方法やデータ変換の際のパラメータ調整が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒト献体の固定状態が悪く組織評価が困難であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きマーモセットの組織評価を行う。ヒト献体と違い良好な固定標本が作製できる見込みである。マーモセットの嗅覚障害モデルも作製し、嗅神経分布の差異を評価する。今年度で研究が終了しない場合には1年間の延長申請をする。
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Causes of Carryover |
やや進捗が遅れていることと、国際学会をはじめとした費用が想定よりも抑えられたため。
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Research Products
(1 results)