2020 Fiscal Year Research-status Report
Visualizing the olfactory map with diffusion tensor imaging: Development of an objective olfactory test method
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17K19735
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
鄭 雅誠 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (50792272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 ジェイムス洋尚 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90338020)
栗原 渉 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90826926)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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Keywords | 嗅神経分布 / トラクトグラフィー / 高磁場MRI機 / 拡散テンソルイメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度からのヒトの鼻腔追加撮影はMRIプロトコールを調整したり、使用コイルを変更したりしたが描出が難しく、マーモセットおよびマウスでの描出に重点を置くこととした。マーモセットとマウスを複数体の検体を使用してトラクトグラフィーを行い、嗅神経の分布において部位により大きな違いがあることを統計学的な有意差をもって示すことが可能であった。マウス、マーモセット、ヒトで分布の度合いを比較することも可能であった。具体的にはマウス、マーモセット、ヒトの順で嗅神経の分布が甲介側から鼻中隔側へ比重が大きくなっており、嗅覚の重要度、鼻腔構造、進化系統が関連すると思われた。この結果は他論文でも同様の傾向が報告されている。 また、嗅粘膜に存在する嗅神経の嗅球への投射部位についてもトラクトグラフィーにて解析可能であり、ヒト、マーモセット、マウスすべてにおいて良好に保存されていることが確認できた。これにより鼻腔内の嗅粘膜と嗅球の対応図を作製することが可能であり、本研究の大きなテーマであった「匂いの地図の可視化」を達成することが可能であった。これらの研究結果を論文報告する予定であったが、COVID-19パンデミックの影響により、動物実験を始めとした研究が全体的に滞り、論文報告に関しては次年度に持ち越すこととなった。 また、今年度はCOVID-19の影響で開催及び発表予定であった学会が相次いで延期ないしは中止となったため、学会発表は行っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響により、動物実験を始めとした研究が全体的に滞り、次年度まで延長することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
MRI撮影は終了したため、論文報告をする。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により研究が滞ったため、次年度に持ち越す。
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