2018 Fiscal Year Research-status Report
細胞周期制御性エクソソームを介した新規骨代謝カップリング因子の探索
Project/Area Number |
17K19746
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小笠原 徹 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20359623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筑田 博隆 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30345219)
茂呂 徹 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (20302698)
阿部 雅修 東京大学, 保健・健康推進本部, 講師 (10392333)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | シグナル伝達 / 再生医学 / 発生・分化 / 細胞周期 / エクソソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、エクソソームを介した細胞間情報伝達機構と細胞周期制御機構に着目して、破骨細胞ならびに骨芽細胞分化を統合的に制御する分子、すなわち、「新規骨代謝カップリング因子」の探索を行い、骨代謝メカニズムの理解を深めるとともに、その結果を利用した新規骨再生治療法開発に向けた基礎的検討を行うことを目的として企画された。 昨年度に引き続き、マウス由来骨芽細胞と同破骨細胞を用いて、エクソソームを介した破骨細胞・骨芽細胞間情報伝達機構の存在確認と細胞周期制御ならびに細胞分化への関与を検討した。骨芽細胞については、通常培養と分化誘導後の細胞からエクソソームを抽出し、破骨細胞については、破骨細胞前駆細胞通常培養と分化誘導後の細胞からエクソソームを抽出した。次いで、骨芽細胞由来のエクソソームを各分化段階の破骨細胞へ、破骨細胞由来のエクソソームを各分化段階の骨芽細胞へ、それぞれ導入し、その後エクソソーム導入が細胞に与える影響を評価した。具体的な評価手法としては、導入細胞における各種分化マーカーの発現と細胞周期制御分子の発現を定量RT-PCRで解析することに加え、形態的な変化も観察した。昨年度の結果を参考に、エクソソームのサンプリング時期とその導入時期、細胞培養期間の組み合わせを変えることによって実験条件の最適化を図ったが、現状では明確に細胞機能あるいは細胞周期の変化を起こすサンプリング時期・培養時期の組み合わせを同定するまでには至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
細胞分化あるいは細胞周期に明確な変化をもたらす条件を決定出来ていないため
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Strategy for Future Research Activity |
実験系の基礎は確立しているため、プロトコールの改良を図って、少しでも研究が発展するよう努力する
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Causes of Carryover |
細胞分化あるいは細胞周期に明確な変化をもたらす条件を決定出来ていないため、その後の検討項目に用いるべき研究費が次年度使用額となっている。プロトコールの改良を図って、研究が発展するよう努力する。
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Research Products
(1 results)