2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of bone regeneration method for self-assembly of size-controlled iPS cell spheroid
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17K19755
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
矢谷 博文 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (80174530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江草 宏 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30379078)
萱島 浩輝 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (50632121)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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Keywords | 再生医療 / iPS細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
ES細胞やiPS細胞などの多能性幹細胞は,培養すると三次元的な細胞塊で増殖する性質をもつ。iPS細胞塊から骨への自己組織化を導く試みとして,至適サイズのiPS細胞スフェロ イドを作製する培養法の確立,および骨組織への分化を促進する小分子化合物の同定,ならびに小分子化合物の作用を最大限に発揮させる三次元培養法を確立できれば,革新的再生医療技術に繋がる可能性を秘めている。本研究の目的は,サイズコントロールを行って作製するiPS細胞スフェロイドおよび,これにケミカルバイオロジーを応用した新たな三次元培養・分化誘導方法を用いることによって,iPS細胞の骨組織への自己組織化誘導技術を基盤とする新たな骨造成技術を開発することである。iPS細胞の骨組織への自己組織化能ならびに,小分子化合物の薬効を最大限に引き出す新たな分化誘導方法を確立し,歯槽骨造成法の確立につなげていくことである。 平成30年度は,前年度に検討したマイクロ空間形状プレートに加えて,空間の大きさならびに形状の異なるプレートを用いて,均一なiPS細胞スフェロイドの作製方法を検討した。サイズの異なるそれぞれのプレートで作製したiPS細胞スフェロイドのサイズ間における薬剤ならびに自己組織化の反応性をリアルタイムRT-PCR解析にて検討を行い,さらにH-E染色による組織学的評価にて観察した。 その結果,スフェロイドのサイズによって薬剤ならびに自己組織化の反応性が異なることが明らかとなった。さらに,スフェロイドのサイズが大きくなるにつれ、スフェロイド内部が壊死を起こしている可能性が示唆された。
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