2019 Fiscal Year Annual Research Report
Autophagy-induced bone quality via oteocytes
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17K19770
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
澤瀬 隆 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (80253681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒嶋 伸一郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (40443915)
佐々木 宗輝 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10706336)
中島 和慶 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (40707246)
住田 吉慶 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (50456654)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | オートファジー / 荷重 / インプラント / 骨細胞 / マイクロアレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
歯科領域では、2000年に米国国立衛生研究所が提唱した新規概念の骨質に関する基礎研究がほとんど行われていない。そこで本研究は,荷重に起因する骨質の変化メカニズムをオートファジーの観点から解明することを目的とした。 本年度は、開発済みのラット通常型インプラントと、骨質の変化が誘導されるラット配向型インプラントの両者を用いて実験を行った。ラット上顎両側第一大臼歯を抜歯して3週間後(骨治癒期間)に、通常型もしくは配向型インプラントを両側に埋入した。ランダムに選択された片側のインプラントには繰り返しの規則的荷重を付与し(荷重群)、残りの片側のインプラントには荷重を付与しなかった(対照群)。荷重の付与期間は24時間、1週間、2週間と5週間に設定し、時系列でラットを屠殺してインプラントを含めた上顎を採取した。採取した骨組織は軟組織をすべて剥離して可能な限り骨組織のみとし、使用直前まで-80度で保存した。その後、すべての骨組織は液体窒素下で粉砕して粒径の非常に小さな粉末とし、そこからトライゾール法で抽出したRNAを用い、マイクロアレイ解析を行った。その結果、前年度に候補分子としていたXとYの他にも、通常型と配向型インプラント周囲骨組織の間では、オートファジー関連遺伝子の変動が大きく異なっており、興味深いことにそれは非荷重状態でもすでにオートファジー関連遺伝子の発現動態が異なっている可能性を突き止めた。また、オートファジー関連遺伝子のみならず、ケモタキシスに関連する遺伝子も多く変動が認められ、骨質の制御にとってオートファジーだけでなく、ケモカインも重要な役割を果たす可能性が推測された。
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Research Products
(7 results)