2017 Fiscal Year Research-status Report
医療安全体制構築のための多角的視点による医療事故と対応の分析
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17K19789
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
永井 弥生 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (10261835)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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Keywords | 医療事故 / 医療事故調査 / 医療対話推進 / インシデントレポート |
Outline of Annual Research Achievements |
医療界のみならず社会に大きな影響を与えた事故であったので、院内から医療事故経緯の全体像を整理しての報告から着手、データ分析や文献的検討を行い、論文化を進めた。 具体的には、①医師からのインシデント報告の顕著な増加、②統一承認形式の説明同意文書の作成、③院内医療事故調査制度の新たな構築、④医療事故調査報告書を今後に活かす、⑤家族への説明対応手順作成、⑥事故対応について対話推進の視点からの分析、を報告した。 ②統一説明文書については他施設からの依頼があれば提供しており、今後その効果も測れると思われる。④医療事故調査報告書の活かし方については学会からの講演依頼や今後の医療安全管理者等教育にも重要であるので、更なる発信が必要と考える。⑥ご遺族との対応を中心とした論文ですでに掲載され、医療対話推進に関する啓発を行っている。論文は3編が掲載ないし掲載予定であり、3編が査読中で、このほか英語論文も作成中である。 群馬大学病院医療事故に関する講演や原稿依頼が多々あるので他施設からの要望を参考に、今後に役立つ情報提供を継続した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでの経緯やデータ分析を報告することが重要と考え論文作成を進めたが、研究者の所属が変更したため、細かなインシデント報告内容の今後に向けての検討やご遺族対応の分析などが行えなかった。更なる発信を続けるとともに医療安全部門と協力して今後の方針について再検討する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
研究者の所属が変更したため、一部の内容については現在の医療安全部門との協力が必要であり検討する。患者家族対応強化のための教材について平成29年度予定した準備が未実施であるため、医療者向けのツールを整備するとともに新たな教材を作成する。これまでのまとめを英語論文にて発信する。
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Causes of Carryover |
研究代表者の所属変更により方針の変更があり、平成29年度は既存データの分析に注力した。今後に向けての調査等のための補助者雇用が間に合わず、人件費の使用がなかったためである。平成30年度、具体的な方針を整理して研究補助者を依頼する予定である。
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Research Products
(11 results)