2019 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of glaucoma preventive effect of antioxidant functional food using Vav gene deficient mouse
Project/Area Number |
17K19876
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
井上 馨 北海道大学, 保健科学研究院, 名誉教授 (80133718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 卓 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (30196836)
藤川 恵子 北海道大学, 保健科学研究院, 客員研究員 (70374246)
相原 一 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80222462)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | 緑内障 / Vav2遺伝子欠損マウス / 眼圧変動 / 抗酸化作用食品 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的:緑内障は網膜神経節細胞(RGC)の細胞死に起因する疾患のため病態の進行は不可逆的であり、予防と早期発見が重要な対処法とされる。しかし、RGC細胞死の原因やメカニズムの詳細は明らかにされていないため、その対応は現時点では不十分である。本研究ではRGC細胞死の要因を検討するため、緑内障モデル動物を用いて眼圧の変動とRGC細胞死の定量的変化との関係、抗酸化作用のある食品の投与による予防効果に注目しその効果の検討を行った。 方法:緑内障モデル動物として高眼圧を呈しRGCの数がWTに比較して減少傾向のあるVav2遺伝子欠損マウス(Vav2マウス)を用いた。抗酸化作用のある食品としてアスパラガス擬葉を用いた。動物は①WT,②通常餌投与のVav2マウス、③アスパラガス擬葉混餌投与のVav2マウスの3グル-プとした。眼圧は生後10週から1週間連続で朝9:00と夜21:00に計測した。RGCの検出にはRGCが蛍光発色するCFPマウス(ジャクソンラボラトリー製)と本実験動物と交配することによって行った。 実験手順:動物は生後4週でVav遺伝子とCFPのgenotypingを行い、3つのグル-プに分けた。アスパラガス擬葉混餌は生後4週から投与開始し、眼球採取まで継続した。生後10週に眼圧計測した後、生後15週に眼球を提出した。眼球はオーバーナイトのパラホルムアルデヒドでの固定後、網膜に4方向の切開をいれ、スライドグラス上にフラットマウントを行った。次に蛍光顕微鏡下で網膜の撮影をし、RGC数の定量を行った。計測する部位は視神経乳頭を中心に上側、下側、鼻側、耳側の4方向それぞれ近位、中間位、遠位の3箇所、合計12箇所を用いた。 結果:眼圧はWTに比較しVav2マウスは高く夜が朝より高かった。RGC数と3つのグル-プでは有意な影響は認められなかった。
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