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2018 Fiscal Year Annual Research Report

Development of a novel therapy method for the treatment of influenza using liposomes expressing sialic acids and alpha-galactose epitopes

Research Project

Project/Area Number 17K19878
Research InstitutionObihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine

Principal Investigator

小川 晴子  帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (10400079)

Project Period (FY) 2017-06-30 – 2019-03-31
Keywordsインフルエンザ / リポソーム / シアル酸 / α-ガラクトース
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、インフルエンザに対して、有効性・安全性・汎用性・持続性を併せ持つ新たな吸入治療法を開発することを目的としている。本治療では、リポソーム溶液を吸入させるが、そのリポソームには2種類の糖鎖抗原が発現させてある。一つはシアル酸 (SA)であり、インフルエンザウイルスの受容体であるため、ウイルスをリポソームに吸着させる役割を果たす。もう一つはα-ガラクトース(GAL)であり、抗GAL抗体が存在すればその抗体をリポソームに結合させる。結果的に、リポソームにウイルスと抗GAL抗体の両者が結合した免疫複合体が形成されることになり、免疫学的によく知られるオプソニン効果により、ウイルスに対する免疫応答が速やかに誘導されることが期待される。人は、抗GAL抗体を自然抗体として豊富に保有することから、この治療による効果が期待できる。この研究に適した唯一の小動物モデルであるGAL生成酵素遺伝子のノックアウトマウスを用いた実験により、治療効果と安全性の検証を進めた。初年度に続き、インフルエンザウイルスPR8株感染に対するリポソーム吸入治療の効果を検証した。GALとSAの発現比率が異なるリポソームおよび大きさの異なるリポソームを用い、ウイルス感染後の異なる時間帯に治療を開始し、治療頻度および回数を変えて実験を行なった。これまでのところ、GALの発現量が多いリポソームによる効果が高い傾向にあるため、その機序を理解するための実験を進めている。また、GAL発現量が多いリポソームの吸入治療の安全性の検証を進めている。H31年度基盤研究(C)として研究を継続する予定であり、さらに大型の実験動物での研究へ展開するための成果を出すことを目指していきたい。

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Published: 2019-12-27  

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