2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of diagnostic marker and preventive strategy for diabetic dementia
Project/Area Number |
17K19950
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
岩本 真知子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (40167284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 ゆり 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (00216574)
津元 裕樹 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00409385)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 認知機能 / 縦断コホート / プロテオミクス / グライコミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病合併症としての認知症は、糖尿病の予後を悪化させる大きな原因となっている。このため、認知機能の低下をいかに早期に発見して治療を開始するかが、重要な課題である。本研究では、プロテオミクス及びグライコミクスを用いて、長期縦断コホートに参加した同一対象者の認知機能低下前と低下後を比較し、糖尿病による認知機能の低下を初期の段階で発見する診断指標を開発する。さらに、認知症の合併に伴って変化するタンパク質や糖鎖及び糖タンパク質の発症機序への関与を分子レベルで明らかにし、認知症合併を予防する予防戦略の開発につなげることを目的とする。 今年度は、大規模長期縦断コホート(SONIC)の中から抽出した解析対象者(HbA1c: 6.5%以上かつMoCA-Jスコア: 6年間連続低下)の初回調査及び3回目調査(6年後)の検体について、血漿タンパク質の蛍光標識二次元ディファレンシャルゲル電気泳動法(2D-DIGE)を用いたプロテオーム解析を行った。まず、血漿からアルブミンとイムノグロブリンを除き、タンパク質定量を行った後、すべての検体を等量混合して標準検体を作成した。標準検体と個別の検体についてそれぞれタンパク質の蛍光標識を行った(標準検体:IC3-OSu、個別検体:IC5-OSu)。標準検体と個別検体を等量混合し、等電点電気泳動(pH4-7)とSDS-PAGE (%T=7.5, %C=3.0)による二次元電気泳動を行った。電気泳動後、IC3とIC5の二次元電気泳動画像をそれぞれ別々にスキャンし、Progenesis SameSpots (TotalLab)を用いて、画像解析を行った。検出したそれぞれのタンパク質スポットについて、標準検体の強度に対する相対強度を求め、同一対象者の認知機能の低下前と低下後の比較を行った。現在、コホートより抽出した全解析対象者の検体について解析を行っている。
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