2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K20002
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡本 正吾 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (10579064)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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Keywords | 感性 / ダイナミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
刺激に暴露した直後の人の感性応答の変化を捉えるための方法として,Temporal Dominance of Sensations (TDS) の研究で用いられる実験方法を導入した.この方法は,通常は知覚された情報の変化(味覚の変化)を捉えるためのものであるが,これを感性応答にまで拡張した.当初,物の触り心地についてその感性応答の変化を研究の対象とする計画であったが,触り心地の刹那的変化が乏しいことから,その研究対象を食料品へと変更した.ある生鮮食品についてTDS分野で用いられる方法を改良した実験方法により,味覚と感性応答の時間変化に関する情報を被験者実験により取得した.生データに対して,適切なデータ処理方法が何であるかを見極めながら,その後の数学的解析との相性を検証した.これまでに,多変量解析分野で用いられる数理を導入している.現在,その結果の解釈,妥当性の確認を行いながら,いくつかの数学的な手法の導入を比較検討している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
食品の味覚を対象にして,その味と感性的応答の変化を観察するための実験方法を,TDS分野で用いられている方法を改良することによって考案した.この方法で,ある生鮮食品を食べた直後の人の応答を測定した.測定された生データに一時的な加工を施して,数学的な解析を実施するが,これらの相性について見極めを行っている.現在,多変量解析で用いられる手法を適用して,その解析結果の解釈と妥当性確認を実施している.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の目的は,感性のダイナミクスを捉える実験方法を開発し,それらを処理するための数理的手法を確立することである.それによって,感性のダイナミクスの数的表現と,予測,法則の見極めを実現する.これまでに,生鮮食品に関して感性および知覚の時系列データを取得することに成功しているので,これらを数理的に解釈していく.
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Research Products
(1 results)