2017 Fiscal Year Research-status Report
Computational gigapixel 3D microscopy and its application to digital 3D cytopathology
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17K20096
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
中村 友哉 東京工業大学, 工学院, 助教 (70756709)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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Keywords | Whole slide imaging / 細胞診 / デジタル病理学 / 三次元イメージング / PSFエンジニアリング |
Outline of Annual Research Achievements |
病理標本を数十億以上の画素数で精密にデジタル化する顕微鏡はWhole slide imaging scanner(以下,WSIスキャナ)と呼ばれ,デジタル病理学における基盤画像化装置として昨今重要な役割を果たしている.一方で,光学系の被写界深度の制限や撮像時間の長さにより,WSIスキャナを用いた標本の三次元画像化及び解析に関する研究開発は現状十分為されているとはいえない.しかしながら,特に細胞診標本を用いた細胞診断においては,標本の立体的特徴の把握及び解析は重要な場合があり,デジタル病理学の画像入力装置においても効率的な標本の三次元画像化法が求められている. 本研究では,WSIスキャナを用いた細胞診標本の高速な三次元画像化法の確立を目指す.今年度は,提案する技術の核となる全焦点画像取得法の確立,及び数種類の細胞診標本の立体的特徴量の観察及び病理医との議論を実施した.計算機光学に基づく手法(PSFエンジニアリング)に基づきWSIスキャナで高速に全焦点画像が得られることを実験的に実証した.また,多焦点撮像に基づく数種類の細胞診標本の三次元画像を計測・観察し,これを可視化した結果を病理医と議論した.その結果,今後の研究のターゲットとなり得る,立体的特徴の解析が鑑別に特に重要な意味を持つ細胞診標本を二種類に絞り込むことができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
要素技術の開発,ターゲット標本の絞り込みについて,概ね当初の計画通りに遂行した.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は画像化システムの開発,システムの原理実証,画像解析法の検討に取り組む.
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Causes of Carryover |
研究初期で購入予定であった光学系について,当面は現有のものを再利用できることが分かり,より研究が進展し要求仕様が明らかになってから調達することとなったため.
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Research Products
(1 results)