2018 Fiscal Year Research-status Report
語義曖昧性解消技術と領域適応手法を利用した情報抽出手法の研究開発
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17KK0002
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
古宮 嘉那子 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 講師 (10592339)
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Project Period (FY) |
2018 – 2020
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Keywords | 情報抽出 / 語義曖昧性解消 / 領域適応 / 問題抽出 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成三十年五月一日から一年間,イギリスのケンブリッジ大学にあるコンピュータ・ラボラトリーに滞在してSimone Teufel教授の客員研究員として研究を行った. 具体的には語義曖昧性解消についての自身の論文(第一著者は学生)である,「鈴木類, 古宮嘉那子, 浅原正幸, 佐々木稔, 新納浩幸, 概念辞書の類義語と分散表現を利用した教師なし all-words WSD, 自然言語処理, Vol.26, No.2, (to appear), (2019.6).」を英語の語義曖昧性解消に対応するようにするということを主に行っていた. 同時に,ケンブリッジ大学の自然言語処理グループの輪講に参加して見聞を広めた.またSimone Teufel教授の学生さんを含めて語義曖昧性解消や,自動要約等についてミーティングを行って議論した.問題抽出については,日本語のコーパスの制定を終え,英語版のルーブリックの定義(現在更新中である)について,出来次第送ってもらうことになっている. また,ケンブリッジ大学の内部だけでなく,オックスフォード大学とケンブリッジ大学の共同の国際会議や,富士通欧州研究所,ケンブリッジにあるアップル社,ロンドンにあるグーグル社において,日本語を対象とした語義曖昧性解消や,領域適応など,これまでの研究について研究発表を行い,日本語を対象とした自然言語処理について発信し,質疑応答を通じて議論を深めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
イギリス滞在中,「イギリスにおいてしかできないこと」を優先するため,主に英語の自然言語処理に使われる基礎的な実験についての修得に注力したことから,成果については令和元年以降にゆずることとなった. その結果,イギリスで発表を聞いたり議論したりして見聞を広めることと,日本語の自然言語処理についてさまざまな人に伝えること,また,英語の自然言語処理の考え方や日本語の処理との違いについて学ぶことに時間をかけることになった.
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Strategy for Future Research Activity |
Simone Teufel教授とは令和元年以降も,共同研究を行い,ともに論文を書くことで一致している.日本語のコーパスについては決まったので,英語版のルーブリックが送られて来次第,学生たちとともに日本語コーパスを用いて,問題部分のアノテーションを行い,実験を開始する予定である.今後も,私がイギリスに行ったり,Simone Teufel教授やその学生を日本に招いたりして,国際交流を推し進め,協力的に研究を行っていく予定である.
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Research Products
(1 results)