2018 Fiscal Year Research-status Report
サンスクリット写本研究の国際的ネットワークの新構築-『楞伽経』を基盤として
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17KK0031
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
堀内 俊郎 東洋大学, 東洋学研究所, 客員研究員 (60600187)
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Project Period (FY) |
2018 – 2020
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Keywords | 『楞伽経』 / サンスクリット写本 / 唯識 / 大乗経典 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在実施中の科研費(基課題)は「『楞伽経』第2章のサンスクリットテキスト校訂ならびに訳注、思想研究」であり、主要な大乗経典の一つであるにも関わらず本格的な再検討がなされてこなかった『楞伽経』について、新たに発見されたサンスクリット写本をもとに、第2章の厳密な校訂テキストの作成、訳注研究、思想研究を行うというものである。 他方、本国際共同研究の研究目的と研究計画は、基課題のなかの『楞伽経』のサンスクリット写本からの原典校訂の部分に焦点を絞り、厳密なドイツ文献学の伝統を受け継いでいるドイツ・ハンブルク大学アジア・アフリカ研究所、および同大学内の付置機関であるネパール・ドイツ写本カタログ化プロジェクト(NGMCP)ならびにインド・チベット語彙集成プロジェクト(ITLR)との組織的・有機的な連携のもとで、サンスクリット写本研究の第一人者であるHarunaga Isaascon(ハルナガ・アイザクソン)教授との国際的な共同研究により、写本研究の最新の成果を取り入れつつ、飛躍的に発展させるというものである。 今年度後半、すなわち2020年から渡航予定であるので当該基金による研究実績はまだないが、Isaacson教授やインド・チベット語彙集成プロジェクト(ITLR: http://www.itlr.net/test.php?md=view)のメンバーとは緊密に連絡を取り合っており、渡航後すぐに研究が開始できるよう準備をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年から渡航予定であるので当該基金による研究実績はまだないが、教授とは緊密に連絡を取り合っており、渡航後すぐに研究が開始できるよう準備をしているから。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年の渡航後すぐに研究が開始できるよう、Isaacson教授と緊密に連絡を取りつつ、下準備を進めていきたい。
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