グローバル経済における生産プロセスの変化と技術革新に関する動学分析

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 17KK0048
• Research Institution: Kobe University
• Principal Investigator: 馬 岩 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (10403221)
• Project Period (FY): 2018 – 2021
• Keywords: グローバルサプライチェーン / タスク貿易

Outline of Annual Research Achievements

昨年度構築した連続的なタスクの理論モデルに基づき、グローバリゼーションの進展がグローバルサプライチェーン、賃金および厚生に与える影響を解明した。また、連続的な技術を持つ労働者が異なる重要性の持つ2つのタスクを行う理論枠組みを構築することを試みた。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

コロナーの影響で共同研究者との対面の打ち合わせが困難になり、海外の学会で研究助言を受けることも難しくなっているため、進捗が遅れており、科研期間を延長することにした。ただ、次年度への準備も順調に進んでいることから、研究目標に向かって着実に進展していると判断する。

Strategy for Future Research Activity

構築した連続的な技術を持つ労働者が異なる重要性の持つ2つのタスクを行うという理論枠組みに基づき、国際貿易論の領域でまだ研究されていない、グローバリゼーションの進展がグローバルサプライチェーン、技術タイプとタスクのマッチング、賃金スケジュールおよび厚生に与える影響に関する分析に挑戦する。また、取り組んでいる理論分析の結果をコンファレンスで報告し、査読付の国際学術専門誌に投稿する。