2021 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis on the changes in the production process and the technological progress in the global economy
Project/Area Number |
17KK0048
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
馬 岩 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (10403221)
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Project Period (FY) |
2018 – 2021
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Keywords | マッチング / タスク貿易 / グローバルサプライチェーン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、タスク間の関係および労働者とタスク間のマッチングを注目し、グローバリゼーションの進展および技術革新が賃金と所得の配分に与える影響に関する理論分析を行い、有効な政策提言を行うことを目的として、Eric W. Bond教授(Vanderbilt University)と国際共同研究を行った。 まず、異なる技術を持っている2国と財を生産するために連続的なタスクを行う枠組みで、タスクの重要性とタスクの補完性がグローバルサプライチェーンの形成に与える影響を考察した。また、技術革新によるタスクの重要性の変化がグローバルサプライチェーンと経済厚生に与える影響を分析した。理論分析の結果を国内外のコンファレンスで報告し、現在査読付の国際学術専門誌に投稿している。 次に、技術が連続的な労働者を異なる重要性を持つ2つのタスクにマッチングするという理論枠組みを構築した。それに基づき、労働者の技術分布の変化が労働者間および労働者とタスク間のマッチングに与える影響を分析した。また、グローバリゼーションの進展により、労働者の国間のマッチングが可能になり、それは労働者とタスク間のマッチングに及ぼす影響を解明した。さらに、グローバリゼーションの進展は賃金スケジュールおよび所得の配分に与える影響を分析した。その結果を間もなく共著論文として発表予定であり、国内外学会で報告する。
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