2022 Fiscal Year Research-status Report
AI併用シミュレーションによるスケジューリング法の開発
Project/Area Number |
17KK0078
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
岳 理恵 桃山学院大学, 経営学部, 教授 (80584911)
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Project Period (FY) |
2018 – 2023
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Keywords | シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度では,DX(デジタル・トランスフォーメーション)の有効的なツールとして,シミュレーション技法とAIの併用アプローチが具体的な研究対象の長期生産計画へ適用し,その有効性を確認した。2022年3月からの研究成果統括の段階においては,企業内部や外部で蓄積された様々なデータをいかに融合的に活用して,より詳細な経営意思決定を定量的に支援できるかという経営現場の運営上にある生産・物流日程管理に先端的な情報技術・ビジネスデータの応用事例を中心に研究を進めている。 需要の状況や地域の経済活動状況をダイナミックに反映する公的統計データと研究対象の長期的なオペレーションズ・マネジメントで蓄積してきた種々かつ大規模のビジネスデータを用いて,WSC2023国際学会(Winter Simulation Conference 2023)において,データサイエンスとシミュレーションの併用モデルDSS(Model in Data Science and Simulation)を提案した。特に,研究対象企業の主要品種や類似商品の導入期と終了期を考慮した長期的なライフスパンの経済性分析を通して,提案するアプローチの有効性を確認した。商品の各成長段階におけるパフォーマンスの分析改善に、有効的な情報提供が可能である。 今後,大規模データの分析ツールとして,提案するアプローチをビジネス現場の生産システムやロジスティクスシステムならびにサービスシステムなどの広範囲へ利用し,産業界の関心を喚起したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題は,新型コロナウィルス感染症による影響で,海外出張が長期にわたって,断念せざるを得ない状況にある。そのため,共同研究者との情報交換方法を工夫して,研究活動を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の目的を達成するために,提案するアプローチの有効性やその利点を産業界の関心を引き寄せる必要がある。国内・国際の学会への報告を通じて,データ活用と先端情報技術を併用する有効性を国内外の産業界やサービス業界へ宣伝・普及させるよう,継続的に努める予定である。
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