2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of the unified method of tsunami source inversions
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17KK0138
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Research Institution | National Institute of Maritime, Port and Aviation Technology |
Principal Investigator |
高川 智博 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, グループ長 (30451785)
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Project Period (FY) |
2018 – 2020
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Keywords | 津波 / 波源 / インバージョン |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は津波波源推定における2大手法であるインバージョン手法と時間逆転イメージング手法を組み合わせた統合手法を開発し、波源推定のテストケースにおいて従来のインバージョン手法に対し14%の精度向上を達成した。 従来のインバージョンではこれまでガウス分布など事前に設定した単位波源の線形合成として津波波源を推定していた。しかし、実際の波源が仮定したガウス分布でうまく近似できないようなものであった場合に精度が低下し、津波が発生していない領域に偽の波源(ゴースト)が推定される問題があった。本研究では観測データを使った時間逆転イメージングに基づき、実際の波源に近い形状をもつ単位波源を生成し、その線形合成として津波波源をインバージョン推定することで、ゴーストを低減し、波源推定精度を向上させることに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、津波波源推定における2大手法を統合した新手法を構築し、基本的なテストケースにおいて、偽波源を大幅に削減し、推定精度が向上することが確認できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
実観測データに開発手法を適用し、その有効性を検証する。
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