2021 Fiscal Year Research-status Report
Psychosocial Factors and Risk of Atherosclerosis: A cross-national study between England and Japan
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17KK0175
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
野田 愛 (池田愛) 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (10616121)
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Project Period (FY) |
2018 – 2022
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Keywords | 動脈硬化 / 精神的ストレス / コルチゾール / αアミラーゼ |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、英国の共同研究機関であるUniversity College London(UCL)においてWhitehall II Studyデータ使用申請を行い、2007-09年に実施したフォローアップ調査において、動脈硬化指標であるPWV、及び唾液中のストレス反応性バイオマーカーであるコルチゾール(日内変動係数)測定を実施した約3000人を対象に、コルチゾールの日内変動とPWV検査値の経年変化(2007-09年→2012-13年)との関連について検討し、Psychoneuroendocrinology (2021, Epub ahead of print)に発表した。また、UCL共同研究者であるAndrew Steptoe教授と共に、2014-18年に実施した東温スタディのフォローアップ調査に参加した約800人において、αアミラーゼと動脈硬化指標であるCardio Ankle Vascular Index(CAVI)との関連について検討し、現在Hypertension Researchに投稿している。しかし、αアミラーゼは、コルチゾールやテストステロンといったストレスホルモンとは、ストレスに対する反応性が異なり、循環器疾患に関与する機序に違いがある可能性が指摘され、日本人(東温スタディ)集団の一部対象者(60歳以上の男生48人、女性99人)の保存唾液を用いて、テストステロン、コルチゾールを測定し、αアミラーゼとテストステロン、コルチゾールとの相関について検討した。また、それぞれのストレス反応性バイオマーカーの動脈硬化への影響の差異について検討し、UCL共同研究者と共に論文化を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ビザ等の関係で予定より研究開始が遅れたものの、2019年1月よりUCLにて研究を開始することができた。Whitehall II Studyデータ使用申請を行うと共に、共同研究計画書を申請し、承認を得て、主観的well-beingとPWV検査値の経年変化との関連 [Hypertension(2020; 76: 675–682)]、コルチゾールの日内変動とPWV検査値の経年変化との関連 [Psychoneuroendocrinology (2021, Epub ahead of print)]、さらにUCL共同研究者であるAndrew Steptoe教授、Eric Brunner教授らと共に、αアミラーゼと自律神経機能、血圧値、血糖値、インスリン感受性との関連 [Journal of Atherosclerosis and Thrombosis (2020, Epub ahead of print)] 、αアミラーゼとCAVIとの関連 [Hypertension Researchに投稿中]について検討した。 しかし、令和2年度、令和3年度に約2ヶ月の渡英予定で、英国の共同研究機関(UCL)において、動脈硬化症の新規要因に関するデータアップデートを行い、データ解析、並びに論文を執筆する計画であったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止となり、当初の目標に対して研究が中断している。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度は新型コロナウイルス感染拡大の状況を確認しつつ、令和3年度に研究計画していた日本と英国双方のコホートを対象に、横断的・縦断的解析をさらに進め、動脈硬化の進展、及び動脈硬化の危険因子に関連する社会的要因の特定し、それらの日英間における差異について検討を実施する。また、その結果について、国内外学会での発表・論文化を進める。
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