2022 Fiscal Year Research-status Report
Psychosocial Factors and Risk of Atherosclerosis: A cross-national study between England and Japan
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17KK0175
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
野田 愛 (池田愛) 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (10616121)
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Project Period (FY) |
2018 – 2023
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Keywords | 動脈硬化 / 社会的要因 / ストレス反応性バイオマーカー / 性差 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、各コホートのベースライン時(日本人(東温スタディ)では、2009-12年、英国人(Whitehall II Study)では、1991-94年)、フォローアップ調査(日本人、英国人共に、毎5年)における質問紙調査と循環器発症・死亡登録サベーランスシステムを用いる。質問紙調査では、社会的サポート・ネットワーク、ワークライフバランス、社会経済状況等を含む社会的要因を把握している。また、同時に、動脈硬化(頸動脈エコー、CAVI、脈波伝播速度(PWV)等)指標、古典的危険因子(血圧、血清脂質、血糖、喫煙、飲酒等)、生活習慣要因(栄養、運動習慣、睡眠等)、自律神経機能、血清バイオマーカー(炎症、抗酸化、栄養、心機能等)、唾液中のストレス反応性バイオマーカー(コルチゾール、αアミラーゼ)を把握している。 令和4年度は、UCL共同研究者であるAndrew Steptoe教授と共に、2014-18年に実施した東温スタディのフォローアップ調査に参加した約800人において、αアミラーゼと動脈硬化指標であるCardio Ankle Vascular Index(CAVI)との関連について検討し、Hypertension Research(2022; 45(8):1249-1262) に発表した。 しかし、αアミラーゼは、コルチゾールやテストステロンといったストレスホルモンとは、ストレスに対する反応性が異なり、循環器疾患に関与する機序に違いがある可能性が指摘されている。そこで、日本人(東温スタディ)集団の一部対象者(60歳以上の男女)の保存唾液を用いて、テストステロン、コルチゾールを測定し、αアミラーゼとテストステロン、コルチゾールとの相関や、それぞれのストレス反応性バイオマーカーの動脈硬化への影響の差異について検討し、UCL共同研究者と共に論文化を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年度、令和3年度は、新型コロナウイルス感染症パンデミックが加速し、国内の感染者数が激増していたため、フォローアップ調査が中止となった。英国の共同研究機関(UCL)においても、同様にフォローアップ調査が中止となった。令和4年度は、フォローアップ調査が再開したものの、当初の計画に対して大幅に研究が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は新型コロナウイルス感染拡大の状況を確認しつつ、日本と英国双方のコホートを対象にフォローアップ調査を実施し、横断的・縦断的解析をさらに進め、動脈硬化の進展、及び動脈硬化の危険因子に関連する社会的要因、及び唾液中のストレス反応性バイオマーカーを特定し、それらの日英間における差異について検討を実施する。また、その結果について、国内外学会での発表・論文化を進める。
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Research Products
(3 results)