2022 Fiscal Year Annual Research Report
International promotion program for toxinological research on venomous animals
Project/Area Number |
17KK0179
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
塩井 成留実 (青木成留実) 福岡大学, 理学部, 助教 (50510187)
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Project Period (FY) |
2018 – 2022
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Keywords | 毒ヘビ咬傷被害 / 抗毒素治療 / 毒ヘビ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、国際共同研究より世界で多くの犠牲者を出す毒ヘビ咬傷被害を社会情勢および学術的な研究背景に潜む問題点を具体化し、毒ヘビ咬傷治療薬開発におけるプラットフォームの構築することであった。最終的にCOVID-19の影響により、研究期間内の2019-2020年度は計画していた渡航がキャンセルになったが、研究期間の延長が承認され、世界情勢に臨機応変に対応し、本研究を遂行した。最終年度には、当該研究の最高峰の学会である国際学会(International society on toxicology, IST)に参加し、当該研究の口頭発表を行った。この補助事業を通して、ここ数年、積極的に国際学会で研究発表を行っていたため、本研究内容の認知度も高まり、申請者は、次期シンガポールで開催される国際学会(全国大会)の運営委員の一名に選ばれた。また、さらに国際共同研究の3つが順調に成果を上げ、最終年度より各共同研究者とそれぞれの成果を論文投稿準備に取り掛かっている。 全体を通して、国内研究で計画していたヘビ由来初代細胞培養の条件については、爬虫類由来の細胞培養に専門家に協力を得て、検討を重ねているがまだ時間が必要である。一方、上記の国際共同研究については、目的は達成することができた。本研究成果を積極的に発表し、国際学会の学会賞として評価され、さらに、海外研究者と共著論文として形にすることで、親睦や信頼関係を深めることができた。その結果、多くの種のヘビゲノムのデーターベースを扱えるようになった。 また、ISTにはWorld Health Organization(WHO)の関係者が多く、ISTのコミュニティへの参画により、全地域の最新の情報を正確に入手することができている。この情報をできるだけ多くの国内研究者に共有できるように国内学会でも世界の情勢を発信することを続ける。
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Research Products
(9 results)