2020 Fiscal Year Research-status Report
ストレスセンサーKeap1による転写因子Nrf2活性制御機構の解明
Project/Area Number |
17KK0183
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 隆史 東北大学, 医学系研究科, 講師 (70508308)
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Project Period (FY) |
2018 – 2021
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Keywords | Keap1 |
Outline of Annual Research Achievements |
Nrf2は酸化ストレス・異物代謝に関わる遺伝子群を統一的に制御して、生体防御に働く転写因子である。Nrf2は、非刺激下ではKeap1-Cul3を構成因子とするユビ キチンリガーゼ複合体によりユビキチン化され、プロテアソームにより迅速に分解されている。Keap1はセンサー分子として機能し、酸化ストレス刺激を感知するとNrf2のユビキチン化反応を停止する。その結果、安定化したNrf2は核内に蓄積して種々の標的遺伝子の転写を活性化する。Keap1分子は複数のシステイン残基をセンサーとして保持し、それらを使い分けて多様なストレス刺激に対する応答を可能にするが、これらのシステイン残基の使い分けの分子機構の詳細はよく わかっていない。本研究では、ストレス応答におけるNrf2活性化の分子基盤の解明を目指す。 2020年度は、英国では、Keap1-Nrf2タンパク質間相互作用阻害剤の作用機序について検証を行う予定であった。また、米国では、Keap1のシステイン残基を修飾するNrf2活性化剤の研究について検証を行う予定であった。2020年度は英国と米国の両方の共同研究者の研究室をそれぞれ訪問し研究を進める予定であったが、COVID-19の影響で渡航が全くできなかった。メール等での連絡を取り合い、打ち合わせを行ったが、現地で研究を進めることができないため、2020年度の実施は断念せざるを得なかった。したがって、2020年度で終了予定であったが、2021年度まで研究期間の延長を行うことにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度は、英国と米国の共同研究者の研究室をそれぞれ訪問し共同研究を進める予定であったが、COVID-19の影響で渡航が全くできなくなった。メール等での連絡を取り合い、打ち合わせを行ったが、研究を進めることができないため、研究期間の延長を行うことにした。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、2020年度において予定していた実験を英国と米国の共同研究者の研究室をそれぞれ訪問し行う。英国では、Keap1-Nrf2タンパク質間相互作用阻害剤の作用機序について検証を行う。また、米国では、Keap1のシステイン残基を修飾するNrf2活性化剤の研究について検証を行う。
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Research Products
(1 results)