2020 Fiscal Year Research-status Report
Improtance of Golgi function in the pathogenesis of dementia and related diseases
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17KK0197
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Research Institution | Morinomiya University of Medical Sciences |
Principal Investigator |
松崎 伸介 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (60403193)
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Project Period (FY) |
2018 – 2021
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Keywords | SUMO1 / SUMO2 / 凝集物伝播 / 神経変性疾患 / 認知症 / メチル化 / タンパク質翻訳後修飾 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度については、Covid-19の影響が大きく、具体的な進捗は困難であった。そのため、以下に本年度の研究内容について記載する。 2019年度末にトロントに渡航し、約1か月間の滞在で準備したサンプル、ツール等を用いて4月から2~3か月程度の滞在を複数回実施し、年度内6~9か月程度のトロントでの研究実施により計画を推進する予定であった。しかしながら、Covid-19 の影響でカナダへの入国が禁止となり渡航のめどが立たなかったこと、所属先でも在宅勤務期間が生じたこと、共同研究先(トロント大学)がシャットダウンおよび時短勤務(現在も継続中)などが生じたことから、研究が一時中断され遅延が生じている。現状においても完全な実施体制に復帰しておらず影響が残っている。本状況下で最大限可能な範囲で研究を推進させるため、国内での研究実施体制をセットアップする必要性が生じた。そこで、共同研究先・所属先等との調整を進め、現所属先、前所属先、共同研究先での研究実施体制構築に向けて準備を進め、一部再開可能となっている。 一方、国内で実施可能な研究を中心に、本研究提案の基盤となった神経変性疾患とメチル化関連の研究を取りまとめ、論文の投稿を行い無事アクセプトされた。また、本研究の項目の一つである神経変性疾患とSUMO化関連の研究成果については、現状のデータをもとに可能な範囲でまとめ論文執筆をすすめ投稿を行った(現在投稿中)。その他、関連研究で実施可能なデータ収集を中心に準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
大学業務と海外での研究を両立させるため、2019年度に大学内の委員会の担当および、担当講義・実習の日程調整を行い、2020年度は2-3か月の滞在による研究実施が3回程度可能な方向での準備を進め、2019年度末には約1か月の滞在を行い、2020年度の研究実施に必要となる動物の準備、サンプルの依頼、その他必要ツールのセットアップ・準備を進めた。しかし、再渡航を予定していた2020年3月末ごろからCovid-19の影響でカナダへの入国が禁止となった。また、共同研究先(トロント大学)も施設がシャットダウン、研究代表者自身も在宅勤務となったため春~夏にかけて完全に研究がストップした。さらに、夏以降も共同研究先が時短勤務、および密を避けるための人員制限での研究再開となっており完全復旧に至っていない。これらのことから、渡航計画を立てることが出来ず、国内での所属大学でのコロナ対応(講義の変更等)に追われることとなった。また、現地での研究実施が現状では困難であることから、日本での研究体制を整備する必要が生じたため、国内研究環境のセットアップを進めた。国内の共同研究先、現所属先との調整を行い、備品の購入、共同研究先(トロント大学)からのサンプル提供を依頼することで、研究を再開しているが、予定していた研究体制とは大きく異なるため、大幅な遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究を遂行するためには、共同研究先での研究実施が不可欠である(ヒトサンプル等動かせないものがあるため)。そのため、状況が改善し渡航可能となった段階で必要なデータ収集のため、現地にて研究を実施する。加えて、渡航できない期間であっても現地での研究を推進すべく、現地の協力者に依頼して、最低限の研究を依頼して推進する。 一方、現地研究員(トロント大学)が完全な形でのラボワークの承認が下りておらず、時短制限下であることを考えると、現状で渡航し研究をフルタイムで実施することは困難である。可能な限り入手できるサンプルをトロント大学から送付いただき、必要に応じて研究方法を変更することで研究を遂行する。
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