2021 Fiscal Year Research-status Report
Imaging analysis for emergence of EGFR inhibitor-resistant cancer cells
Project/Area Number |
17KK0201
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
田邊 賢司 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (80423341)
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Project Period (FY) |
2018 – 2022
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Keywords | 薬剤耐性細胞 / 細胞画像解析 / 蛍光免疫染色 / 一細胞解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
様々な低分子化合物が抗がん剤として開発・利用され、成果を挙げているが、その耐性細胞の出現が完全寛解に向けた障壁となっている。ある種の耐性細胞は均質な細胞集団から発生することが報告されているが、どのような特徴が耐性細胞の発現に寄与するかは不明な点が多い。本研究では細胞一つ一つを定量的に特徴づけ、将来耐性を獲得する細胞の特徴を明らかにする。本研究では、同一細胞において数十から数百のタンパク質を位置情報を伴った形で定量化し、細胞の形態や集団環境と共に細胞を特徴づける。今年度は、均質な細胞と見られる集団において細胞ごとにどのような違いがあるかを定量的に評価するシステムの構築を進めた。タンパク質の発現、局在解析には共同研究者であるスイスのグループが開発した多重免疫染色法を利用した。本手法に利用できる抗体は限られているが、細胞内小器官を含めて200種類以上が本法で使用可能なことを確認している。さらにエピゲノム関連タンパク質など多種多様なタンパク質を評価できるよう、今後も引き続き確認を進める。また、コロナ感染拡大による影響で渡航先での実験が進められないため、全ての実験・解析を国内で進めている。一方で国内にいるメリットを活かし、国内メーカーなどを中心に解析方法の協力を仰ぎながら画像解析手法の確立を進めている。今後は同一細胞での多重免疫染色と画像解析を進め、得られた結果をもとに統計学的手法により細胞の分類を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ感染拡大防止のために大学より渡航禁止令がでており、海外での実験遂行が困難となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
渡航が難しい状況が続くため、国内での機器導入および実験実施を進めている。解析についてはクラウドサーバーなどを活用し、高度な計算を進める。
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Research Products
(1 results)