2020 Fiscal Year Annual Research Report
An Empirical Study of Wireless Neural Networks for Enhancing Urban Space with Information Communication Technology
Project/Area Number |
17KT0042
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
猿渡 俊介 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (50507811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉田 成人 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (00416869)
濱本 卓司 東京都市大学, 理工学部, 教授 (10228546)
河本 満 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (10300865)
佐々木 謙二 長崎大学, 工学研究科, 准教授 (20575394)
渡辺 尚 大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (90201201)
小林 透 長崎大学, 工学研究科, 教授 (90637399)
小野 悟 公益財団法人放射線影響研究所, 情報技術部, 部長 (50818309)
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Project Period (FY) |
2017-07-18 – 2021-03-31
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Keywords | センサネットワーク / 情報空間 / 都市空間 / IoT / 構造物モニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、「都市空間に情報空間の柔軟性を適用することができれば人工物システムとしての都市空間を強化できる」との観点から、ハードウェアの人工物である都市空間を、ソフトウェアの人工物である情報空間で強化して情報化都市空間を実現することを目的としていた。具体的には、1.都市空間ワイヤレス神経網、2.都市空間データ活用プラットフォーム、3.都市空間マルチモーダル分析技術の3つを実現し、軍艦島で実証する予定であった。都市空間における多様なセンサデータの収集は、映像、加速度、気象センサデータ等収集することができた。収集した都市空間のセンサデータとオープンデータを組み合わせて人が都市空間を活用するための多様なアプリケーションを生成する段階において、いくつかのソフトウェアプラットフォームを開発した。その段階において、本科研費応募時に既に内容に関して許可を頂いていたものの、自治体側の担当者が変わったこともあって自治体の要望と研究グループの要望が一致しなかった。また、コロナ禍によって軍艦島の現地での作業が困難な状況となった。そのため、2019年より、予定より多くの成果が出ていた「1. 都市空間ワイヤレス神経網技術」に集中して研究開発を進めた。最終年度であった2020年度は、成果発表に注力した。特に1. 都市空間ワイヤレス神経網技術において、電波の情報から映像を復元するCSI2Imageという研究が国際ジャーナルであるIEEE Access (IF: 3.745)に採択された。CSI2Imageは、市販されているIEEE 802.11acで取得可能なCompressed CSIを深層ニューラルネットワークを用いて画像に変換する技術である。また、同様の方向性の技術として、IEEE 802.11acから簡単にCompressed CSIを取得できるWiPiCapや、活動数推定システムも実現した。
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