2006 Fiscal Year Annual Research Report
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18002008
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| Research Institution | Niigata University |
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Principal Investigator |
後藤 輝孝 Niigata University, 自然科学系, 教授 (60134053)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 祐一 新潟大学, 自然科学系, 助教授 (10303174)
北澤 英明 独立行政法人物質・材料研究機構, ナノマテリアル研究所, 主席研究員 (00195257)
鈴木 博之 独立行政法人物質・材料研究機構, ナノマテリアル研究所, 主任研究員 (60354370)
金田 寛 新潟大学, 自然科学系, 特任教授 (30418131)
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| Keywords | 電気四極子 / 超音波 / 強相関量子相 / 希土類化合物 / カゴ状化合物 / ラットリング / シリコン / 原子空孔 |
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| Research Abstract |
本研究では電荷揺らぎを観測する超音波計測を駆使し,電荷揺らぎに由来する強相関量子相の研究を推進する。具体的には(1)希土類Pr化合物非クラマース2重項の典型物質であるPrInAg_2,PrMg_3,PrPb_3とそのLa希釈系を取り上げ極低温での超音波計測を進め,局在4f電子の電気四極子揺らぎと伝導電子との結合による四極子近藤効果を解明する。(2)カゴ状化合物R_3Pd_<20>Ge_6(R=La,Ce,Pr,Nd)ではカゴ中に充填された希土類イオンがオフセンター振動(局所振動)の熱活性ラットリングによる分散とトンネリンングによる弾性定数の低温ソフト化を研究し,オフセンター振動の電荷揺らぎと伝導電子との結合による多チャンネル近藤効果や超伝導など量子相を解明する。(3)超音波計測によりシリコン結晶中の原子空孔に起因した弾性定数の低温ソフト化を観測し,原子空孔と価電子との結合がもたらす電荷状態を解明し,シリコンウエーハの原子空孔濃度評価技術の基礎物性を確立する。これらの研究を推進するため,鈴木修研究員(物質・材料研究機構特別研究員から移動)が平成18年10月から研究に参画した。さらに,平成18年12月からは金田寛研究分担者が富士通研究所から新潟大学物質科学研究センター特任教授として赴任し,シリコン原子空孔の基礎物性と産業技術への応用の可能性を中心に研究を進めている。本研究の3つの研究テーマにはそれぞれ複数の大学院生が参画し,超音波計測や物質・材料研究機構での単結晶育成など精力的な研究を進めてきた。平成18年度には主要設備備品として4GHz仕様の超音波位相差計測装置とZnO圧電薄膜スパッタ装置を購入し,現在整備を進めている。平成18年度には特別推進研究を遂行するため研究分担者との3回の研究会を新潟大学で開催し研究推進を図ってきた。
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