2007 Fiscal Year Annual Research Report
キネシンモーター分子群による細胞内物質輸送の分子機構:構造、機能、動態及び制御
Project/Area Number |
18002013
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
廣川 信隆 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 教授 (20010085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 隆夫 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (50218004)
金井 克光 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80214427)
野田 泰子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (50262019)
武井 陽介 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20272487)
岡田 康志 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50272430)
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Keywords | 分子モーター / キネシン / 微小管 / 細胞内物質輸送 / 分子細胞生物学 / 分子遺伝学 / 構造生物学 |
Research Abstract |
1.新しいモーター分子の構造と機能の分子細胞生物学的解析:主に13種のKIFについて細胞内での機能を明らかにするため、全長配列の決定,発現様式の解析、抗体の作製、結合蛋白の解明、RNAiによる機能阻害等の分子細胞生物学的解析を行っている。 2.モーター分子によるcargoの認識・結合およびその制御機構:NMDA型グルタミン酸受容体を主に樹状突起で輸送するKIF17による輸送をモデルとして、KIF17c末1029セリンがCaMKinaseIIにより燐酸化されるとアダプター蛋白、Mint1との結合が乖離し、cargoを脱離することを明らかにした。(Guillaud, et. al. Nature Cell Biol.2008) 3.モーター分子の機能の分子遺伝学的解析:新しく同定したKIFについてKOマウスを作製し、すでに樹立されたKIF KOマウスとともにその表現型の解析を分子細胞生物学的手法を駆使して行っている。 4.モーター分子の作動機構及びcargoの結合機構の構造生物学・生物物理学的解析:クライオ電顕でダイニンモーターの作動に伴う構造変化を明らかにした。(Oda, et. al. JCB 2007)。モノマー型モーターKIF1Aを用い、X線結晶解析により、Mg/ADPからADP状態への構造変化を明らかにし、作動機構の理解を大きく進めた(Nitta, et. al.投稿中2008)。
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Research Products
(29 results)