2007 Fiscal Year Annual Research Report
発がんに関与する活性酸素生成型NADPHオキシダーゼ活性化の分子機構
Project/Area Number |
18012037
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
住本 英樹 Kyushu University, 生体防御医学研究所, 教授 (30179303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武谷 立 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (50335981)
鎌倉 幸子 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (80398081)
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Keywords | 癌 / 酵素 / シグナル伝達 / 脂質 / 蛋白質 |
Research Abstract |
活性酸素は、DNA損傷を引き起こすこと等で発がんに関与すると考えられる。活性酸素のソースの1つであるNADPHオキシダーゼ(Nox:ヒトではNox1〜Nox5の5種が知られるがマウス等はNox5を欠く)は、p47^<phox>, p67^<phox>, Noxo1(p47^<phox>のホモログ),Noxa1(p67^<phox>のホモログ),p40^<phox>などのSH3ドメインをもつNox制御蛋白質や低分子量G蛋白質Racにより活性化を制御されている。私達はオキシダーゼの活性化機構を研究し、平成19年度は以下のような成果を得た。 (1)Nox1活性化に必要なNoxo1は、細胞非刺激時は分子内結合により不活性型であるが、細胞刺激時には翻訳後修飾によるコンフォメーション変化うけ活性化されること、これがNox1活性化に重要であることを示した。また、RacはNox1活性化に関与するが、Racのinsert regionはNox1活性化に不要であることを明らかにした。 (2)Nox2はNADPHから電子を受け取り、その電子を伝達して最終的に酸素分子に渡しスーパーオキシドを生成する。この電子伝達に必要なアミノ酸残基の同定に成功した。また、p67^<phox>のN末のSH3ドメインは、Nox2の活性化を増強する働きがあることを示した (3)Rac1がNox3の活性化にも関与することを明らかにし、特に、p67^<phox>存在下でのNox3活性化に重要な役割を果たすことを示すとともに、Rac1の作用はp67^<phox>の膜移行を誘導することによるものであることを明らかにした。
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Research Products
(20 results)
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[Journal Article] Characterization of teleost phatocyte NADPH oxedase: molecular cloning and expression analysis of carp(Cyprinus carpio) phatocyte NADPH oxidase.2008
Author(s)
Miyumi, M.・Takeda, Y.・Hoshiko, M.・Serada, K.・Murata, M.・Moritomo, T.・Takizawa, F.・Kobayashi, I.・Araki, K.・Nakanishi, T.・Sumimoto, H.
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Journal Title
Mol. Immunol. 45
Pages: 1720-1731
Peer Reviewed
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[Journal Article] Enhanced expression of NAPDH oxidase Nox4 in human gliomas and its roles in cell proliferation and survival.2008
Author(s)
Shono, T.・Yokoyama, N.・Uesaka, T.・Kuroda, J.・Takeya, R.・Yamasaki, T.・Amano, T.・Mizoguchi, M・Suzuki, S. O.・Niiro, H.・Miyamoto, K.・Akashi, K.・Iwaki, T.・Sumimoto, H.・Sasaki, T.
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Journal Title
Int. J. Cancer. (in press)
Peer Reviewed
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