2006 Fiscal Year Annual Research Report
大規模コホート研究による稀少がんと生活習慣との関連の検討
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18014011
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Research Institution | National Institute for Longevity Sciences,NCGG |
Principal Investigator |
玉腰 暁子 国立長寿医療センター, (研究所)・疫学研究部, 研究員 (90236737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 清美 岩手医科大学, 医学部, 教授 (50225794)
坂内 文男 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60325868)
小笹 晃太郎 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (20204191)
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Keywords | コホート研究 / がん / 稀少がん / 死亡 / 危険因子 / 生活習慣 |
Research Abstract |
1988年より開始された多施設共同の大規模なコホート研究the Japan Collaborative Cohort Study(JACC Study) for Evaluation of Cancer Risk sponsored by the Ministry of Education, Science, Sports and Culture of Japan(Monbusho)【1988年から90年にベースライン情報を40-79歳の男女約11万人から得て開始】の追跡を行い、ベースラインデータ、中間調査データなど基礎となる情報に死亡・転出・がん罹患(追跡調査)データをマージし、解析用データセットを作成した。2003年までの死亡追跡により、食道がんは203例、卵巣がんは89例、腎がん(腎孟も含む)93例、骨髄性白血病87例などとなっている。また、2001年までの罹患数は食道がん99例、子宮体がん69例、卵巣がん48例、腎がん(腎孟も含む)79例、甲状腺がん118例、多発性骨髄腫31例などである(罹患把握地域が限定されるため、死亡数に比べ数が少ない)。 今年度は死亡・罹患の追加調査は行わず、解析を進めた。子宮体がんのリスクは、年齢とともに上昇するが、他の要因として、未婚(多変量解析でその他の群に比べ13.22倍(95%信頼区間2.99-58.48)、性ホルモン使用歴(同5.33倍(1.51-18.82)が明らかとなった。多発性骨髄腫による死亡は、高齢者にやや多く、男性は女性の1.5倍(95%信頼区間1.0-2.2)のリスクであった。男女合わせた解析では、BMI30kg/m2以上は2.8倍(1.0-7.7)、1日30分以内の歩行2.0倍(1.2-3.4)、職場での人間関係の悩み2.3倍(1.3-4.2)、胃潰瘍の既往1.7倍(1.0-2.7)となった。さらに続けて詳細な検討が必要と考えている。 なお、各施設と事務局との情報のやり取りには個人情報は外し、IDを用い、追跡調査に当たっては、総務省への申請など一定の手続きをふんでいる。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Prospective cohort study of the risk of prostate cancer among rotating-shift workers : findings from the Japan Collaborative Cohort Study2006
Author(s)
Kubo T, Ozasa K, Mikami K, Wakai K, Fujino Y, Watanabe Y, Miki T, Nakao M, Hayashi K, Suzuki K, Mori M, Washio M, Sakauchi F, Ito Y, Yoshimura T, Tamakoshi A
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Journal Title
Am J Epidemiol 164
Pages: 549-555
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