2006 Fiscal Year Annual Research Report
がん選択的多機能性エンベロープ型ナノ構造体の開発とがん遺伝子治療への応用
Project/Area Number |
18015004
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
原島 秀吉 北海道大学, 大学院薬学研究院, 教授 (00183567)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紙谷 浩之 北海道大学, 大学院薬学研究院, 助教授 (10204629)
小暮 健太朗 北海道大学, 大学院薬学研究院, 寄附分野教員(講師) (70262540)
秋田 英万 北海道大学, 大学院薬学研究院, 助手 (80344472)
|
Keywords | MEND / がん / 遺伝子治療 / siRNA / MMP / PPD-MEND |
Research Abstract |
本申請研究は、安全性と有効性の面からウイルスベクターを凌駕する人工遺伝子デリバリーシステムを開発し、がんの遺伝子治療のための基盤技術を開発することを目的とする。本申請研究では、これまでの研究成果に基づいて、R8-MENDとTf/PEG/GALA-MENDの長所を統合し、in vivoで腫瘍組織へ標的化可能、かつ、がん細胞で高い遺伝子発現できる環境応答型MENDを開発し、がんの遺伝子治療へ応用することを目的とする。 腫瘍組織で選択的にPEG鎖が切断されるように設計したMEND (PPD-MEND)を設計し、がん組織選択的に高い遺伝子発現能力を有するMENDを構築し、in vivo遺伝子ベクターとしてがん遺伝子治療へ応用することを目的とした。 (1)PPD-MENDの構築:プラスミドDNAをポリカチオンでコンデンスし、MMPで切断可能なPPD-MENDの構築に成功した。 (2)in vivoにおける腫瘍組織への送達と遺伝子発現抑制の解析:担がんマウスにおいて、PPD-MENDを静脈内投与し、遺伝子発現活性を測定した。その結果、PPDとPEGを50:50で調製したMENDが最も高い遺伝子発現活性を示すことが明らかとなった。本研究は、Gene Therapyに採択された。 (3)in vitroにおけるsiRNA搭載MENDの開発:GALAをエンドソーム脱出素子として用いることにより、血清存在下でも遺伝子発現抑制が可能な改良型MENDの開発に成功した。
|
Research Products
(5 results)