2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18018022
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小泉 昭夫 Kyoto University, 医学研究科, 教授 (50124574)
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Keywords | 脳動脈瘤 / もやもや病 / 脳動静脈奇形 / 遺伝疫学 / 感受性遺伝子 / 候補領域 / 連鎖解析 / 相関研究 |
Research Abstract |
(1)脳動脈瘤:3世代家系として9家系を見出し、パラメトリック連鎖解析においては、19q13.3に連鎖を認め、異なる民族(フィンランド)と共通の領域を見出した。また、人口10万規模の東日本のある地域において、29名の症例と35名の対照を用いて全ゲノムにわたるSNPsを搭載する10K arrayで相関解析を行った。その結果14番染色体のrs767603に相関を認め、この相関は、西日本の237名の症例、253名の対照を用いた集団でも確認された(p=0.00178,Bonferroni補正でp=0.048)。 (2)もやもや病:17家系の連鎖解析で17q25.3に連鎖を認めた。領域は、さらにハプロタイプ解析の結果、75Mb-77Mbに絞ることに成功した。遺伝子は、NCBIのデータベースでは、大よそ30存在する。現在遺伝子の同定を行いつつある。家系のおよび発症者の集積に努力し、現在18三世代家系、家族歴を有する10家系、孤発例62名の計242名(発症者172名、非発症者79名)、MRA/MRIで異常を認めない384名の参加を得た。 (3)脳動静脈奇形:地域における相関解析と家族発症者の2つの手法を併用し、全ゲノム領域にわたり有意な相関を検討した。相関解析の参加者は、同一地区に居住歴を有する非血縁の26名の患者と、30名の対照である。また連鎖解析は6家系12名の患者の参加により行った。さらに、2対の形質が一致しない一卵性双生児の全ゲノム解析を50Karrayで行った。相関解析と連鎖解析の双方で、p<0.05を満たす重複領域は認められなかった。また、2対の一卵性双生児の検討ではcopy number variation microdeletionなどの変化は認められなかった。脳動静脈奇形と類縁関係にある肺動静脈奇形の症例について遺伝子の検索を行い、Endoglinのexon 7に異常を見出した。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Autosomal dominant moyamoya disease maps to chromosome 17q25.32008
Author(s)
Mineharu Y, Liu W, Inoue K, Matsura N, Inoue S, Takenaka K, Ikeda H, Houkin K, Takagi Y, Kikuta K, Nozaki K, Hashimoto N, Koizumi A.
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Journal Title
Peer Reviewed
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