2006 Fiscal Year Annual Research Report
ローカスおよびゲノムワイド関連解析による統合失調症の分子基盤の解明
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18018031
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
服巻 保幸 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (90128083)
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Keywords | 統合失調症 / 関連解析 / SNP / ハプロタイプ / マイクロサテライト / グルタミン酸受容体 / グルタミン酸トランスポーター / PCP |
Research Abstract |
1.ローカスワイド関連解析 (1)グルタミン酸トランスポーターEAAT3, EAAT1, EAAT4遺伝子(SLC1A1, SLC1A3、SLC1A6)について連鎖不平衡を考慮し選択したSNPを用いた関連解析を行った。その結果SLC1A6についてハプロタイプで関連を認めた。 (2)罹患同胞対解析による5q33.1領域の5.7Mbに存在する43個の遺伝子につき同様な解析を行い、日本人集団で、遺伝子型・アレル頻度で1遺伝子、ハプロタイプ頻度において1遺伝子、それぞれ疾患との有意な関連を認めていた。しかし、タイ人集団で再検を試みたところ、有意差は認められなかった。日本人特異的な疾患感受性遺伝子の可能性が考えられた. (3)PCP投与ラットの大脳の5部位から、マイクロアレイを用いて発現に変化を来す遺伝子を見出し(発現亢進71個、発現低下31個)、さらに定量的RT-PCR法により2.5倍以上の変化を来す12個の遺伝子を選択した。これらのうち5遺伝子について関連解析が終了し、1個の遺伝子に有意差が認められた。 2.ゲノムワイド関連解析 約3万個のマイクロサテライトマーカーを用いたゲノムワイド関連解析を行っている。プーリングサンプルによる1〜3次スクリーニングまで終了した。1次スクリーニングで情報が得られた28,082個マーカー中2,966個につき有意差が認められた。これらのマーカーについて2次サンプルを用いたスクリーニングを行い、2,894個のマーカー中1,0191個で有意差が見られた。次に3次サンプルを用いた解析で1,014個のマーカー中352個(34.7%)につき有意差を認めた。
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Research Products
(2 results)