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2006 Fiscal Year Annual Research Report

日本におけるゲノム研究を巡る科学コミュニケーション活動の評価と課題に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18018038
Research InstitutionKogakuin University

Principal Investigator

林 真理  工学院大学, 工学部, 助教授 (70293082)

Keywords科学コミュニケーション / ゲノム / 科学の公衆理解 / メディア研究 / PUS / 公共性
Research Abstract

本研究は、理論的な研究と実証的な研究の2つの方向から計画され実施されたものである。
まず、理論的な研究においては、先行研究を整理して、「公共性」の観点およびgenetic citizenship論の批判的継承による科学コミュニケーションの新しいモデルの提唱を試みると同時に、そのモデルに従う科学コミュニケーションのモデル化の課題について理論的に検討を行った。また同時に科学コミュニケーションの実践を試みるコミュニケータへのインタビューやコミュニケーション事例への参与観察を通じて、それらのモデルの有効性や意味を考察した。
次に、実証的な研究においては、「遺伝子」という単語の登場した日本語テキストの分析を行った。まずマスメディアに注目して、「遺伝子」の語の出現する新聞記事を収集し、それらの記事における単語の共起性(ある単語と別の単語が同じ記事に出てきやすいかどうかの度合い)を調査し、それを統計的に分析することで、新聞記事のテーマ傾向を分類した。他方で、同様のことを日本語で記述されたプログサイトについても行い、それを新聞記事の場合と比較検討の上分析した。このようにして、マスメディアの伝える情報と市民の関心のあいだに大きな違いがあることを示した。この事例は、非専門家の言説は単に専門家の言説を受け入れるというだけのものではないという見方に示唆を与えるものと言うことができ、いわゆる欠如モデルの問題点を示していると考えられる。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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