2006 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠覚醒サイクル発現におけるオレキシン神経の役割について
Project/Area Number |
18019006
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
桜井 武 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (60251055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小金澤 禎史 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助手 (80431691)
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Keywords | 睡眠覚醒 / オレキシン / トランスジェニックマウス / 脳波筋電図 / 細胞外記録 |
Research Abstract |
視床下部外側野に少数が局在するオレキシン神経細胞は、摂食行動や睡眠覚醒調節に重要な役割を持っているとされる。摂食行動や睡眠覚醒調節の神経メカニズムは未だにほとんど解明されていない。本研究では、意識下の丸ごと個体動物を用いて、in vivoにおいて、オレキシン神経細胞を同定し、その神経活動を記録しながら、睡眠覚醒を同時に測定し、その相関関係を明らかにする事によって、睡眠覚醒サイクル発現におけるオレキシン神経細胞の役割を解明するものである。In vivoにおけるオレキシン神経細胞の同定を行うために、オレキシン神経細胞特異的に受容体を発現させたトランスジェニックマウスを作成し、そのリガンドに対する反応を指標にオレキシン神経細胞を同定する。これまでに、トランスジェニックマウスの作成と、in vivo細胞外記録装置のセットアップを行った。トランスジェニックマウスを脳定位固定装置に固定し、マルチバレルガラス微小電極を視床下部に刺入し、単一神経活動を細胞外記録によって記録した。これまで、オレキシン神経細胞を活性化もしくは抑制することが知られている物質をマルチバレル電極から投与し、それらに対する反応性によって、オレキシン神経細胞を同定してその活動を記録した。また、オレキシン神経細胞が密に投射している青斑核、縫線核においても同様に神経活動を記録し、それらモノアミン神経核の神経細胞の調節様式を明らかにした。
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