2007 Fiscal Year Annual Research Report
トランスジェニック・ゼブラフィッシュ系統を使った神経回路網形成機構の研究
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18021040
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
岡本 仁 The Institute of Physical and Chemical Research, 神経分化修復機構研究グループ, グループディレクター (40183769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 秀紀 独立行政法人理化学研究所, 発生遺伝子制御研究チーム, 副チームリーダー (80391837)
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Keywords | ゼブラフィッシュ / 手綱核 / 脚間核 / トランスジェニック / 迷走運動神経 / 尖端基底極性 / フコシル化 / 視蓋出力神経細胞 |
Research Abstract |
ゼブラフィッシュの手綱核亜核に特異的に発現する遺伝子にGAL4-VP16遺伝子を導入したBACトランスジェニック系統を作成した。このトランスジェニック系統とかけ合わせるため、Ga14-VP16の標的配列UASの下流に細胞内Ca濃度の指標蛋白や、細胞死誘発蛋白、神経細胞興奮抑制蛋白等の遺伝子を組み込んだトランスジェニックを作成中である。 ゼブラフィッシュの迷走運動神経細胞に異常を来す突然変異のうちで、迷走神経細胞の移動が止まらなくなる突然変異系統towheadがGDP-mannose4,6dehydratase(GMDS)遺伝子に突然変異を持つことを明らかにした。モザイク解析等によって、この遺伝子の突然変異と形質異常との関連を明らかにした。towheadと類似する症状を呈するholm突然変異突然変異を解析し、この突然変異が、mosaic eyes遺伝子の異常によることを明らかにした。細胞の尖端・基底極性に関わるMosaic eyesタンパクと、タンパクのフコシル化に関わるGMDSがどのように関わるかの解析をすすめた。 ゼブラフィッシュの単一の視蓋の出力神経細胞で、任意の遺伝子を発現できる実験システムを確立し、これを使って、視蓋後部からの出力繊維は、後脳第2菱脳節に選択的に投射する確立が高く、この選択的結合がephrinBに依存していることを明らかにした。
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Research Products
(37 results)