2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18022015
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
森 寿 University of Toyama, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (00239617)
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Keywords | 扁桃体 / NMDA受容体 / 情動 / 遺伝子ノックアウトマウス |
Research Abstract |
本研究は、扁桃体神経亜核細胞特異的に遣伝子操作を可能とするC57BL/6近交系の遺伝的背景を持ったマウス系統を樹立し、情動学習における扁桃体亜核のNMDA受容体の機能を解析することを目的とした。特に本研究では、扁桃体内の特定の神経亜核に選択性高く発現することが報告されているGastrin releasing peptide (GRP), LIM homeobox protein 7/8(Lhx7/8), Prolactin receptor (PR)を利用して、遺伝子操作を可能とするマウス系統の樹立を進め、扁桃体の外側核、中心核、内側核においてそれぞれ選択的な発現を示すGRP,Lhx7/8, PRそれぞれの遺伝子座に、誘導型遺伝子組み換え酵素CrePRを挿入したベクターを作成し、C57BL/6由来ES細胞に導入し、3種類とも目的の標的遺伝子組み換えを起こしたES細胞を取得した。得られたES細胞株とICR系統8細胞期胚を用いて、キメラマウスの作製を試み、3種類の標的組換えES細胞すべてからキメラマウスを得、Lhx7/8-CrePR、PR-CrePRでは生殖系列伝達を確認した。 一方、扁桃体の特定神経核でNMDA受容体の機能を阻害するために、脳内で高発現するCAGプロモーター下に、Creの認識配列(loxP)ではさまれたDsRedMST遺伝子と、その下流にチャネル構成M2領域内に点変異を導入したドミナントネガティブ型NMDA受容体サブユニットGluRζ1-N598RとEGFPとの融合遺伝子を接続したベクターを構築し、トランスジェニックマウスを作成しファウンダー候補となる8系統の解析を進めた。このうち1系統で、Cre活性依存的にトランスジーンが発現することを確認した。今後、この系統における誘導型ドミナントネガティブNMDA受容体発現様式の解析を進める。
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[Journal Article] Effects of FAK ablation on cerebellar foliation, Bergmann glia positioning and climbing fiber territory on Purkinje cells2008
Author(s)
Watanabe, F., Miyazaki, T., Takeuchi, T., Fukaya, M., Nomura, T., Noguchi, S., Mori, H., Sakimura, K, Watanabe M., Mishina, M
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Journal Title
Eur. J. Neurosci. 27
Pages: 836-854
Peer Reviewed
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