2006 Fiscal Year Annual Research Report
extra dimensionの物理とヒッグス粒子の起源
Project/Area Number |
18034006
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
稲見 武夫 中央大学, 理工学部, 教授 (20012487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 青司 神戸大学, 理学部, 教授 (80201870)
窪田 高弘 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80161678)
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Keywords | 高次元理論 / 余剰次元 / 標準模型を超える模型 / ヒッグス / 弦理論 / AdS / CFT |
Research Abstract |
i)extra dimensionの物理とii)ヒグス粒子の物理(と数学)について,ゲージ理論における摂動計算(5,6)と非摂動計算(2,3),ゲージ理論と弦理論における新しい考え方と方法の提案(1,2,4)などにおいて研究が進み,具体的な結果が幾つか得られた.掲載論文(予定を含め)4編,投稿中の論文2編(5),新しく始めた研究が2つある(1,2). 1.高次元理論・弦理論における量子効果の計算と宇宙論への応用(稲見と外国の研究者との共同研究が進んでいる). 2.AdS/CFT対応とホログラフィの考え方をQCDに応用し,パリオンの模型を提案した.核子共鳴のスペクトラムが計算できる.標準模型を越える模型への応用も模索中. 3.新しいタイプの超対称性場の理論を作り,その非摂動的な性質(インスタントン,可積分性)を調べた. 4.6次元超対称なヤン・ミルズ・ヒッグス系から出発して,次元縮約により,低次元のゲージ理論が得られる.それらの理論に含まれるソリトンの可積分性を調べた. 5.5次元,6次元のゲージ・ヒッグス統一模型で,S, Tパラメターに対するループ補正が有限になり,従って意味を持つことを示した(分担者 林青司). 6.ニュートリノ散乱における輻射補正の評価し,そのニュートリノ実験のデータ解析への影響を調べた(分担者 窪田高弘).
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Research Products
(4 results)