2006 Fiscal Year Annual Research Report
戦前・戦時中の航空機用揮発油の技術開発ー海外技術導入と独自技術ー
Project/Area Number |
18046008
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三輪 宗弘 九州大学, 附属図書館付設記録資料館, 教授 (30279129)
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Keywords | 航空機用揮発油 / 戦時経済 / 海軍燃料廠 / 技術導入と商社 / 太平洋戦争 |
Research Abstract |
米国国立公文書館、米国議会図書館、海軍図書館NHC、スタンフォード大学フーバー研究所図書館で資料調査を行い、下記の成果を得た。 RG165のE#:72のP. Fileの中にある、戦時経済局(Economic Warfare Section Department of Justice)のニューヨーク支所が提出したレポートを複写した。押収された商社資料(三井物産、三菱商事、大倉商事、浅野物産、安宅産業)から日本の企業がどのような機械・装置を購入したのかについての分析である。戦時経済局シカゴ支所も石油関係の調査を行っており、UOP社技術の日本企業への売込に関して報告書を提出している。石油精製関係資料は複写した。 手書きの原稿(RG131、E#341: Records of the Japanese research Projectの24箱)に関しては、コピーをとった。RG60 (Department of the Justice)のCentral Correspondenceの中にRecords of the Economic Warfare Section資料がある。戦時中の日本の戦争遂行能力に関する包括的な研究が1行なわれ、プラスティック、軽金属、人造石油、化学産業、セメントなどの報告書が作成されているが、複写した。 日本海軍技術調査団報告(Reports of the U.S. Naval Technical Mission to Japan 1945-1946)が国立国会図書館憲政資料室に所蔵されているので、燃料・潤滑油関係資料に関してはすべて複写した。防衛研究所戦史部図書館では、海軍燃料廠の石油精製に関する資料を収集に努めている。海軍燃料廠研究部関係資料はすべて紙焼きを終えた。RG331(地方軍政部資料)に関しては、福岡県だけ先に資料収集を終えている。 三菱商事のニューヨーク支店の昭和12年から16年までの活動を明らかにする。「三菱商事紐育支店事業報告書」(第40期〜第47期)を活字にして、公刊した。「解題」の中で、米国の資料状況を紹介した。
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Research Products
(2 results)