2006 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ球マイクロアレイを用いた免疫機能の診断・治療システムの開発
Project/Area Number |
18048019
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
村口 篤 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (20174287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北島 勲 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (50214797)
杉山 敏郎 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (00196768)
本多 立 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (90377250)
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Keywords | 感染症 / 抗体医薬 / 細胞チップ / 抗体遺伝子 / リコンビナント抗体 |
Research Abstract |
新興感染症などの病原体に対するヒトリコンビナント抗体を迅速に作製する方法は確立されていない。本研究は、我々が開発した「細胞マイクロチップ」という新しいシステム工学技術を用いて、感染症患者の病原体特異的なBリンパ球を効率良く網羅的にクローンレベルで解析し、同定した病原体特異的Bリンパ球が産生する抗体遺伝子をハイスループットでクローニングし、ヒトリコンビンナント抗体を数週間以内に迅速に作製することで、医-工-病院連携で新興/再興感染症に対する抗体医療の道を開くことを研究目的としている。 本年度はマイクロウエルチップの検出方法の条件をさらに検討し、検出感度、再現性の向上を図った。また、CCDカメラを用いた新しいマイクロアレイスキャナーの開発を行った。CCDカメラで抗原刺激後、10mSec毎、10分間、細胞蛍光強度を撮影し、その蛍光強度のデータをコンピューターで解析して、抗原刺激後の1細胞内でのCa濃度の変化を追うシステムを開発した。さらに、HBsワクチン接種した健常人ボランティアの末梢血から、細胞チップを用いてHBs抗原特異的Bリンパ球を検出し、抗体遺伝子を解析後、HBs抗原に特異的に結合するリコンビナント抗体を数個得た。これらの抗体がHBs抗原に特異的に結合することを証明した。さらに、バキュロウイルスに膜蛋白を発現する実験系を確立し、この系を応用して、細胞チップで膜蛋白抗原特異的Bリンパ球の検出が可能なことをニワトリリゾチーム(HEL)抗体遺伝子トランスジェニック(HEL-Tg)マウスを用いて実証した。
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Research Products
(10 results)