2006 Fiscal Year Annual Research Report
細胞の磁気操作による毛細血管網を含む生体組織の構築
Project/Area Number |
18048024
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
井藤 彰 九州大学, 大学院工学研究院, 助教授 (60345915)
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Keywords | 磁性微粒子 / 再生医療 / 組織工学 / パターニング / 血管内皮細胞 / 線維芽細胞 / 間葉系幹細胞 / 心筋細胞 |
Research Abstract |
平成18年度は申請書の実験計画通り、以下の通りに進めた。 1.血管内皮細胞のマイクロパターニング技術の開発 Computer-aided design (CAD)により、マイクロメートルオーダーの溝をレーザーでアクリル板に刻み、その溝に磁性体を埋入することで「M」「A」「G」の形に200μmの幅でマイクロパターニングされた磁石を得た。一方、ヒト贋帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)に、カチオニックリポソームで包埋した磁性ナノ粒子(MCL)を取り込ませて、磁気ラベルした。磁気ラベルした細胞は、マイクロパターン化した磁石に沿って配列した。さらに、この方法は磁力を用いるために、培養表面の材質を選ばないことから、種々の培養表面上でパターニング可能なことを示し、マトリゲル上でパターニングされたHUVECは、管腔構造を形成した。 2.各種細胞シートの構築 線維芽細胞、心筋細胞、および間葉系幹細胞に、MCLを取り込ませて磁気ラベルした。磁気ラベルした細胞を、磁石を設置した超低接着性培養皿に播種したところ、培養皿底面に接着することができないために、細胞間で結合・接着をはじめて、細胞シートを形成した。線維芽細胞はI型コラーゲンやフィブロネクチンといった細胞外マトリクスを産出し、丈夫な細胞シートを形成した。心筋細胞はコネキシン43を細胞間に発現し、電気的にっながった心筋細胞シートが形成された。間葉系幹細胞シートは、線維芽細胞シートと同様に丈夫で、さらに分化誘導培地を用いて培養することで、骨芽細胞・軟骨細胞・脂肪細胞へと分化したことから、治療への応用が期待できる。
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