2006 Fiscal Year Annual Research Report
汎用的なジェスチャ型インタフェースのためのウィジェットセットのデザインと評価
Project/Area Number |
18049056
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
日浦 慎作 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教授 (40314405)
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Keywords | ジェスチャ / ウィジェット / アフォーダンス / インタフェース |
Research Abstract |
高機能化する家電・住宅機能を操作するためのインタフェースとして,汎用性があり,機器を手に取る必要がなく,学習や慣れを要しない方法を開発した.そのために任意の場所に操作をアフォードする映像(ウィジェット)を投影し,ジェスチャによりそれを操作するシステムを開発するが,ここでは特にこのウィジェット(インタフェースを構築する部品:GUIにおけるウィンドウやボタン,スクロールバー等に相当)のデザインとその特性の検証を主眼とした研究を行った. 多数の項目からの効率的な選択インタフェースの検討 GUIにおいて多用されるスクロールバーを用いた多数項目の表示法では,項目が少ないときと多いときとで操作方法が変化し,スクロールの有無を判断する必要がある点でユーザに負担を強いている.そこでマウスやジェスチャの動きによりスクロールすることなく非常に多数の項目から目的の項目を選ぶインタフェースについて検討した.項目を円や円弧状に配置し,項目にカーソルが近づくにつれ項目が拡大されるインタフェースとしたがこのときカーソルの向かう先の項目が移動しないような拡大法や,移動の参考となるインデックスの表示法について検討し,実験を通して提案手法が客観的(操作速度)および主観的(快適性,楽しさなど)の双方で優れていることを示した. 頭部姿勢を用いた適応的な誘目法に関する研究 ユーザ周囲の様々な場所に情報が提示されるとき,その提示情報にユーザが気付かないことがある.そこでユーザの頭部姿勢を用い,ユーザの視野の中央付近であれば誘目せず,ユーザの周辺視野であれば誘目を行うことで,ユーザにとって目障りでなくかつ気付かれやすい情報提示を実現した.またユーザが情報提示に気付きそちらへ向いたときに誘目のための映像効果を停止することにより,目障りでなく,かつその映像効果を停止させるための操作が不要なインタフェースも提案した.これらを組み込んだシステムにより,ユーザが情報提示に気付きやすく,かつその情報の表示方法が快適性を損なわないことを実験により検証した.
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