2006 Fiscal Year Annual Research Report
細胞内小胞輸送の経路特異性を規定する新規ArfGAP、SMAP遺伝子群の解析
Project/Area Number |
18050003
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐竹 正延 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178688)
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Keywords | 小胞輸送 / ArfGTPase / ArfGAP / クラスリン / エンドサイトーシス |
Research Abstract |
Arf6のGTPaseを活性化するArfGAPとして以前、我々はSMAP1を同定した。さらに、このSMAP1がクラスリンと結合し、トランスフェリン受容体が細胞膜からエンドサイトーシスされる過程で昨日することも報告した。今回、我々はSMAP1のホモログであるSMAP2を同定した。SMAP1同様にSMAP2はArfGAP活性を示し、クラスリンとも結合する。さらにSMAP2はクラスリン重合蛋白であるCALMと結合することも見出した。しかしながらSMAP1と異なりSMAP2は、Arf1のGAPとして働き、また細胞内ではクラスリン・アダプターのAP-1やエプシンRと共局在する。輸送実験の結果、初期エンドソームからトランスゴルジネットワークに至る、クラスリン依存性の逆行輸送にSMAP2が関与していることも明らかとなった。以上の様にSMAP遺伝子群はArfGAPの重要なサブファミリー一を構成しており、SMAP1とSMAP2には類似の働きも特異的な作用も、両方あることになる。
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