2006 Fiscal Year Annual Research Report
アストロサイトの部位特異的機能分子の同定とその神経機能調節機構
Project/Area Number |
18053020
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
浅井 清文 名古屋市立大学, 医学研究科, 教授 (70212462)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 裕 名古屋市立大学, 医学研究科, 助教授 (90285198)
|
Keywords | アストロサイト / 部位特異性 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
本研究課題では、アストロサイトの部位特異性を担う機能分子(アストロサイトの膜表面のレセプター、トランスポーター、チャネル、細胞接着因子類、あるいはアストロサイト産生性の神経栄養因子)の同定を行い、その発現量の差異が神経機能の調節にどのように関わっているか解明することを目的に研究を進めている。 迅速免疫組織染色法とlaser microdissection (LMD)法を用いて凍結切片から脳内部位別にアストロサイトを採取し、遺伝子発現をDNA microarrayにて比較した。8週齢の雄Wistar ratより脳全体を取り出し、ブレインマトリックスでスライスした後OCTコンパウンドで包埋し、6μmの凍結切片を作製した。一次抗体に抗GFAPを用い、ニチレイ、シンプルステインキットにて染色した。染色後、LMDにて大脳皮質と線条体から1000個ずつアストロサイトの細胞体部分を切除し、RNAを抽出、DNA microarrayにて比較を試みた。この方法で、大脳皮質と線条体間で2倍以上の発現の違いが見いだされた遺伝子について、in situ hybridizationを用い確認作業を進めている。その結果、水チャネルであるaquaporin 4とaquaporin 9の発現が、両者とも大脳皮質で発現が高く、線条体では低い傾向にあることが確認された。今後、免疫組織染色、RT-PCR等を用いてさらに確認を進める予定である。
|
Research Products
(4 results)