2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18054036
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
PENMETCHA Kumar 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門, 主任研究員 (80357938)
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Keywords | 核酸 / タンパク質 |
Research Abstract |
以前に我々はボールトに関わるRNA-1が重要な化学療法薬と相互作用していることを示し、生化学的手法を用いてボールトRNA-1内の相互作用に関わる領域を同定した。そこで、我々は同定したRNA-1の相互作用部位がインタクトなポールト内でも実際に機能しているかどうかを確かめるため、toe printing法を用いてボールト結合タンパク質とボールトRNAとの結合部位のマッピングを試みた。しかし、インタクトなボールト内のRNAにはプライマーが結合できなかったため、マッピングを行うことはできなかった。その後、我々は酸性条件下で一部開裂したボールトを用いて同様の実験を試みたが、良い結果は得られなかった。 次に我々は、ボールトRNA-1のガン細胞の化学療法薬耐性に対する寄与を確かめるため、RNAi法を用いた実験を試みた。そのために我々はまず3種類のガン細胞、MCF7(ヒト乳癌由来の培養細胞株)、U20S(ヒト骨癌由来の培養細胞株)、U937(ヒトリンパ癌由来の培養細胞株)からそれぞれのトータルRNAを抽出し、解析した結果、これらの細胞はボールトRNAとしてRNA-1の配列のみを持つことが示された。そこで我々は、RNA-1の配列から2つの領域を選択し、RNAi法に用いる2種類のRNAオリゴをデザインした。これらを用いてトランジェントトランスフェクションで元の細胞株に導入し、RNAi法を用いて検定すると、50-70%の阻害が確認された。ステイブルトランスフェクションによる解析は現在進行中である。
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